冒険者ギルドへの報告と依頼
王都に入り、冒険者ギルドに着いた。冒険者ギルドに入ると、イルナさんに話し掛ける。
「イルナさん、こんにちは。ギルマスにお話しがあるのですが、大丈夫ですか?」
「ハルさん、こんにちは。今聞いてくるので、少し待っててくださいね」
「はい、お願いします」
少し待っているとイルナさんにギルマスの部屋に案内された。
「おう、ハル。どうかしたか?」
「ダンジョンをクリアしてきたのでご報告に来ました~」
「そうか、ダンジョンをクリアしたのか……はっ!?」
「装備品が出るダンジョンをクリアしてきたのですよ~」
「またそんな遊びに行った感じで……」
『楽しかったくまよ』
『楽しかったぴょん~!』
「全員か……」
『たのしかったぴよー!』
「ま、まぁいい。それで情報を売って貰えるって事で良いか?」
「はい、お願いします。それと装備品も大量にあるので買い取りどうしましょう?」
それからダンジョンの魔物の話と、ドロップ品の話を話し合いアクセサリー系はまずは鑑定して貰う事になった。それから買い取るアクセサリーを選ぶみたいだ。まぁ、お任せしましょう。
他の装備品も鑑定をしてから決めてくれるみたいだ。ただ、量があまりにも多いから1週間くらい時間が掛かるだろうとの事でした。
「よろしくお願いします」
「それで、こちらからも頼みがあるんだが良いか?」
「はい、何でしょう?」
「トルタの街から更に北に行くと鉱山があるんだが、その鉱山に魔物が住み着いたみたいで退治して欲しいんだ」
「分かりました。何の魔物何でしょう?」
「それが情報が集まらなくてな……とても強い魔物だという事は分かっているんだ。だから出来たらハルに倒して来てもらいたい」
「分かりました。じゃぁ、明日から行ってきますね~」
「あぁ、よろしく頼む。その間になるべく鑑定と買い取り品を整理しておく」
「はい、よろしくお願いします」
冒険者ギルドを出て、市場に向かう。小麦粉、お砂糖などの材料を少し補充してから商業ギルドへ寄ってみる。追加の付与があれば作って行こう。
商業ギルドの受け付けで聞いてみると、付与する物が王城からも届いているという事で部屋を借りて付与していく。みんなには下でぽよんぽよん遊んでいて貰おう。
付与しているとギルマスが来た。
「ハル、お疲れ様」
「ギルマスもお疲れ様です」
「なんかまたやったって?」
「えぇぇぇ?! そんないつもいつもやらかしてないですよ!」
『ハル、やってるくま』
『やってるぴょんね』
『やってるのにぱん』
『ハル、気が付いてないこん?』
『きがついてないぴよよー!』
「えぇぇ! み、みんなまでなんでーー!?」
「ほらな!」
「あうぅぅ……おかしい、絶対おかしいよー!」
『だってハル、ダンジョンクリアしてきたくまよ?』
『まだ誰もクリアしてなかったぱんよ?』
『大量のアイテムぴょんよ?』
『装備品いっぱいだったこん!』
『やっぱりわすれてるぴよよー!』
「きゃー!」
「あのダンジョンをクリアしたのか!?」
「うっ……はい。少し前に帰ってきてデニスさんに報告してきましたよ~」
「というか、なんでそんな大事な事忘れられるんだよ!」
「え、えへっ?」
みんなにため息つかれちゃった。だって普通にクリア出来ちゃったから、あんまり大事な事って言うのが抜けちゃうんだよ?
装備品は今冒険者ギルドで鑑定して貰っているということで、後で商業ギルドからも応援で人を行かせてくれることになった。
そして付与が終わったので、ギルマスに報告をして帰ろう。
「付与終わりましたよ~」
「おう、ありがとな。これでみんな助かるよ。後は任せてくれて構わないぞ」
「はい、いつもありがとうございます。明日から鉱山に行ってきますね」
「鉱山も強い魔物がいるだろうって話だから、気を付けて行ってくるんだぞ」
「はい、分かりました。行ってきます~」
ギルマスと話し終わったら、商業ギルドを出てお家へ帰る。お家へ帰ると、すぐにこたつを温かくしてあげてからお夕飯を作る。
その間、みんなはこたつの中で遊んでいる。たまに可愛い声が聞こえて覗きたくなるけれど……。
今日は、パスタを作ろうかな。カルボナーラにしよう! 後はスープかな。スープを作ってから、材料を出してカルボナーラを錬金しちゃう。
「錬金!」
材料が光り、光が収まるとカルボナーラが出来ていた。うん、美味しそう。こたつに持って行って準備をする。みんなをテーブルに乗せてあげて、ご挨拶をして食べ始める。
「ん~~! クリーミーでこってりベーコンと黒コショウが美味しい!」
『ハルハルっ! これ好きくまっ!』
『美味しいぱんよ!!』
『これ好きぴょんっ!』
『おいしいこんっ!』
『前のちゅるちゅると違うけど、これもすっごくおいしいぴよっ!』
みんな気に入ってくれて良かった。パスタは色々種類が作れるからまた楽しいかもしれない。それとマカロニを作ったらグラタンとかラザニアも作れるね。
今日は時間もあるし、おやつも何か作ろうかな。アイテムボックスの中身を思い浮かべながら作る物を考えて行く。あっ、パイ生地がまだ残ってる!
(よしっ、エッグタルトにしよう!)
材料はパイ生地、バター、卵黄、牛乳、グラニュー糖、トロンの実で良いかな。エッグタルトをよく思い浮かべる。
「錬金!」
材料が光り、光が収まると沢山エッグタルトが出来た。今食べる分を残してアイテムボックスに仕舞っておく。
『ハル、何を作ったぱん?』
「今日の食後のおやつのエッグタルトだよ~」
『ぼ、ぼくは食べちゃダメぱんよ?』
「ふっふっふ……こんなところに美味しそうなエッグタルトが! あーんっ! ちゅっ!」
『きゃーっぱん!』
「ふふふ、むぎゅーもしちゃうぞー!」
タルトとふざけていたら、みんなもこたつから出てきて順番待ちになった。みんなにもむぎゅむぎゅ攻撃をして癒された。
みんなで遊んでから、エッグタルトと紅茶でお茶をしよう。ん~、エッグタルト美味しいっ! カスタードクリームが好きだからやっぱり美味しいよね!
『美味しいくま~』
『ふふ、さくっとしたのとクリームがとっても美味しいぴょん!』
「うんうん、パイ生地だからサクッとして美味しいね」
『ふふふ、ハルは凄いこん! お料理もおやつも美味しくてしあわせこん~』
『そうなのぴよよー!』
「ふふっ、良かった!」
お片付けをしたら、お風呂に入ろう。今日も幸せタイムだー!
みんなと一緒にお風呂に入って、ドライヤー魔法でみんなを乾かしてあげる。ふわっふわのみんなとお布団に座ってブラッシングタイム!
この時間が一番幸せだ~! みんなをふわっふわのもふっもふに仕上げると、むぎゅーっとすりすりーっとさらに幸せタイムになるのです!
「ふふふ、みんな大好きー!」
『ハル、だいすきくま~』
『ハル、だいすきぴょん~!』
『ぼくもハルだいすきぱんっ!』
『だいすきぴよよー!』
『ハル、だいすきこんっ!』
みんなをむぎゅむぎゅして、思う存分遊んだらみんなをむぎゅっとしておやすみなさい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます