装備品ダンジョン4

 お片付けをしたら、ダンジョンに行こう! 窓から外を見てみると、魔物が少し復活しているので倒してから行こうかな。


「外に少しハンマーシャークが復活しているから、気を付けて行こうね」


『分かったくま~』


『倒すのぴょん!』


『ライチもやるぴよー!』


「ふふっ、シールド掛けるから任せるね」


 バングルのお部屋を出る前にみんなにシールドを掛けて、雷を纏わせる。タルトとシフォンも一緒に行ってアイテムを拾ってくるというので、きちんとシールドを掛けておいた。


 バングルのお部屋を出て、安全エリアを出るとハンマーシャークが襲ってきたので、みんなで倒していく。


 全部倒し終わったら、階段で29階へ下りよう。階段をゆっくりとみんなで下りて行くと……階段の上の方からでも分かるあの大きな背びれ……大きなハンマーシャークがいるみたいだ。


 それと、あの輪っか何だろう? 空中をくるくる回っている白いの何だろう。


「ねぇ、あの輪っか何だろう?」


『あぁ、あれはイカリングくまね!』


「いかりんぐ?!」


『イカリングぱんね~』


「イカリング……確かにイカが輪っかになってるね……」


『イカリング沢山いるこんね~』


「本当だねぇ。よし、倒そうか! サンダーレイン!」


 フロアに雷が落ちると、イカリングはほとんど倒せたみたいだ。ハンマーシャークはあんまり倒せていないので、またフロアに下りて倒そう!


「よし、イカリングはほとんど倒せたからハンマーシャークを倒しに行こうか! でも、大きそうだから気を付けてね」


『行くぴょん!』


『行ってくるぴよー!』


『行ってくるくまー!』


『ぼくも行くぱん』


『ぼくも行ってくるこん~!』


 みんなでぽよんぽよん跳ねて行く。よし、私も倒すぞー! サンダーアローを準備しながらフロアに下りて行くと、この階のハンマーシャークは本当に大きい……。


 目の前でざぱぁっと地面から出てくると、両方のひれにハンマーを持っている……。


「えぇぇぇ!?」


(うん、バランスは……取れたね。でもよくそれで泳げるよね?)


「サンダーアロー!」


 両方に持っているからか、ドロップでハンマーを2種類落とした。倒せるし、ドロップ品が増えるのは嬉しいから良いかな。


 みんなも次々倒して行っているので、私もがんばろう!


 フロア内を歩き回り魔物を倒して、ドロップ品をアイテムボックスに仕舞う。大分時間が掛かったけどなんとかフロア内がキレイになった。イカリングのドロップは、討伐記録、リング、イヤリングなどのアクセサリー系装備だった。


(イカリングのリングはリングとイヤリングの両方なんだね……)


「みんなお疲れ様~」


『ふふっ、楽しかったぴょん!』


『楽しかったのぴよー!』


「ふふっ、良かったね~」


『アイテムいっぱい拾ってきたぱん~』


『ぼくもお手伝いしたこん!』


「ふふっ、ありがとうね。次で最後だね~」


『そうくまね』


「お茶してから行こうか」


 安全エリアに行ってからバングルのお部屋に入ってお茶をしよう。みんなの分もこたつに持って行ってあげて、のんびりお茶をする。


「次のボスは何だろうね~」


『ふふっ、楽しみぴょん!』


「そうだね!」


『沢山装備品が手に入ったけど、どうするくま?』


「ん? 冒険者ギルドに買い取り出来る分だけして貰って、残りはクラフティア王国に帰ってから買い取って貰ったら良いんじゃないかな?」


『そうくまね~』


「イカリングからアクセサリー系が出たから良かったね。まぁ、使わないんだけどね」


『くふふ、使わないこんね!』


「ふふふっ」


 どうせなら色々な装備品が出たら嬉しいだけで、使わないんだよね~。今では好きな付与を付ける事も出来るし、特に必要な物もないかな。


 でも、みんながどんな物を使っているかとか、どんな付与が嬉しいのかを調べるのは大事だと思うんだよね。思い浮かばない物もあるだろうしね。


 お片付けをして、そろそろ30階のラスボスへ挑もう!


 バングルのお部屋を出て、安全エリアから出て階段へ向かう。階段をそぉっと30階に下りて行く。上の方からフロアを見てみると、巨大なイカリングは見える。後は何がいるのか分からない……また居過ぎだと思うんだよ?!


「また大量だね……なんか色々な魔物がいるのは分かるんだけど、何なのか全然分からないね」


『さくっと倒すのが良いと思うくまよ』


『そうぱんね!』


「やっぱりそうだよね。こんなに大量の魔物怖すぎるしね……サンダーレイン!」


 さすがに30階のラスボスだから1発では倒せなかった。でも色々な所でぽふんぽふん! とドロップしていく。


「サンダーレイン!」


 もう一度撃つと、ほとんどの魔物がいなくなった気がするけど、まだ巨大イカリングもいるから、残りはみんなで倒そう!


「よし、大分減ったから気を付けて残りを倒そうね!」


『分かったくま~!』

『行くぴょん!』

『行くぴよー!』

『ぼくも行くこん!』

『ぼくも行ってくるぱん~!』


 私もフロアに下りると、大きなハンマーシャークもいるみたいだ。次から次へ倒しながら進んで行って、みんなと一緒にボスのイカリングに攻撃をしていく。


 しばらく攻撃をしていると、イカリングがぽふん! と消えてドロップ品を落とした。


「ふぅ、終わったね~」


『終わったくまね!』


『でも、ドロップ品がまだまだいっぱいなのぴょん!』


『頑張って拾うぱんよ~』


『ハル、中央に集めて欲しいこん!』


『ライチもひろうぴよー!』


 風魔法でアイテムを中央に集めて、ドロップ品をアイテムボックスに仕舞って行く。この階は色々な魔物がいたみたいで、装備品も色々だった。ヘルム、鎧、ブーツ、アクセサリーと全部揃うくらい色々な魔物がいたみたいだ。


 イカリングを倒した所に魔法陣が出ているから、ここに乗れば帰れるね。ここのフロアは辺りを見回してみても特におかしなところが見当たらなかったので、そのまま帰る事にする。


 みんなで魔法陣に乗ると、魔法陣が作動して1階の入り口前に移動した。さて、王都に帰ろう!


「さて、お外に出たらお昼ごはんを食べようか」


 ダンジョンの外に出て、人の邪魔にならない所に行ってからバングルのお部屋に移動して、こたつを温かくしてあげてからご飯を作ろう。今日のお昼ごはんはイカリング! 見ていたら食べたくなったよ。他にもエビとカニもフライにして食べようかなぁ。それと豚汁とご飯にしよう。


 材料を準備して、今日は錬金スキルで作っちゃおう。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まると全員分のご飯が出来た。さて、こたつに持って行って食べよう! 準備をしたらみんなをテーブルに乗せてあげて、ご挨拶をしてご飯を食べ始める。


「ふふふ、イカリングを倒して更に食べちゃったね」


『本当くまね』


『ふふっ、イカリング食べちゃったぴょんね!』


「うん、イカリングって聞いて食べたかったんだよね~」


『ハルは食いしん坊さんなのこん!』


『イカリング美味しいのぱん!』


『みんなもなのぴよー!』


「ふふ、私もだけどみんなも食いしん坊さんだものね」


 楽しくご飯を食べて、ゆっくりお茶をして外に出る。王都まで帰ろう! のんびりみんなと歩きながら王都を目指す。

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