装備品ダンジョン3
よし、アイテムも仕舞ったので次の階に行こう! そしてバングルのお部屋で泊ろう。
「つ、次の階へ行ってからバングルのお部屋で泊ろうね!」
『ふふ、そうくまね!』
『ささっと行くぴょん!』
「おー!」
『くまっ!』
『ぱんっ!』
『ぴよっ!』
『こんっ!』
アイテムを仕舞い終わったので、階段を下りて28階へそぉっと下りて行く。今度は違う魔物でほっとした。でも、特に魔物が見えない?
「何もいない?」
『いるくまよ』
『いるぱん。地面の中を泳いでいるぱんよ』
「前に鉱山で見た岩喰魚(いわな)?」
『違うくま!』
『ハンマーシャークぱんよ』
「はんまーしゃーく? ハンマーヘッドシャークじゃなくて??」
『ハンマーシャークくまよ』
フロアを良く見てみると、確かに何か動いている気がする。地面から背びれだけが見えるんだね……。サメ映画とかの恐怖する所だね。
「これはサンダーレインで倒せるのかな? 一応撃ってみようか」
『そうくまね』
「サンダーレイン!」
フロアに雷が落ちる……少しは倒せたみたい? これはやっぱりフロアに下りないとダメみたいだ。
「うーん、少しは倒せたけどまだまだいるねぇ」
『下に行って倒すくまー!』
「そうだね。シールドはあるけど、気を付けてね」
『分かったぴょん!』
『倒すぴよー!』
『がんばってぱん』
『応援してるこん!』
タルトとシフォンを両肩に乗せて、フロアに下りて行く。ひぃろ、ベリー、ライチは一緒にぽよんぽよん跳ねて倒しながら進んで行く。
目の前でハンマーシャークが地面から出てきた! サンダーアローで倒そう! と思ったら……サメがハンマーを持っている。
「えぇぇぇ?! さ、サンダーアロー!」
何とか食べられる前に倒した。倒したけど、突っ込みどころが……。
「ハンマー持ってたよ!?」
『そうくまよ』
「もしかして、ハンマーを持っているからハンマーシャーク?」
『多分そうこんよ』
『そうぱんね』
「まさかサメがハンマーを持っているとは……泳ぎにくくない?」
『そこなのこんっ!?』
「だって、あんな大きなハンマーを持って泳ぐんだよ? バランス取りにくくない?」
『そこなのぱんっ!?』
「えっ、気になるでしょ!?」
『ならないぱん!』
『ならないこんね』
「えぇ! そうなの?」
『ハルらしいぱん』
『そうこんね』
そして、やっぱりドロップ品は討伐記録、ハンマーだった。
(やっぱり……とか思っている場合じゃなかったや……)
「よし、がんばって倒しちゃうぞー!」
ひぃろ達に続いて、私も次々とハンマーシャークを倒していく。サメの背びれが襲ってくるのはやっぱり怖いけれど、あのハンマーを持っている姿がちょっと面白くてなんとか倒せている。一応あのハンマーを振るんだけど、サメのひれが短いからあんまり怖そうじゃないんだよね。
もう全部倒したみたいなので、みんなでアイテムを拾っていく。今日はこの階でお泊りしよう。アイテムを拾い終わったら、28階の安全エリアに入ってからバングルのお部屋に移動する。
バングルのお部屋に入ったら、みんなはこたつにまっしぐら! こたつに潜り込んでからちょこんと顔を出してしょんぼりする。
「ふふっ、待っててね」
すぐにこたつを叩いて温かくしてあげると、にっこりしてからこたつの中に潜っていく。
(ふふっ、急いで潜っていくの可愛いなぁ)
さて、みんながこたつに入ったところで、私はお夕飯を作ろうかな。海苔が手に入ったから、ご飯の上に海苔を散らして、海鮮丼を作ろうかな!
アイテムボックスの中の海鮮も増えたなぁ。お魚、エビ、カニ、イカがあって海鮮丼が豪華になりそう。イカはこの前のクラーケンの時のだね。ドロップ品を全然見ていなかったけれど、イカを手に入れていたのだね~。
今日は海鮮丼に入れるけれど、今度このイカでイカリングとか色々お料理しちゃうぞ~!
材料を準備してから、海鮮丼を作り始める。お味噌汁も作ろうかな。お味噌汁はお豆腐とわかめにしよう!
ご飯を作り終わったら、こたつに運んでご飯の準備をする。準備が出来たらみんなをテーブルに乗せてあげて、一緒にご飯を食べ始める。
「ん~! 海苔があるとやっぱりさらに美味しい!」
『ふふ、美味しいのくま~』
『真っ黒だけど、一緒に食べるとおいしいぴょん!』
「ふふ、そうだよね。真っ黒で最初びっくりしちゃうよね」
『ハルの作るご飯はどれも美味しくてびっくりしちゃうこんっ!』
『そうなのぴよよ~』
『ハルのご飯もおやつもどれも美味しくて凄いのぱんよ』
「ふふっ、喜んでくれて嬉しいよ~」
ご飯を食べて、のんびりお茶をしようかな。錬金ボックスからお茶持ってきてみんなでのんびりお茶をする。
「今日はもう28階まで来たから、明日はダンジョンクリア出来そうな感じだね~」
『そうくまね~』
『なんだか沢山装備品が出たぱんね』
「そうだね、沢山出たよね。武器屋さんとか防具屋さんが出来そうなくらいだよね」
『ほんとぴょんね』
「後はアクセサリー系が出たら楽しそうなんだけどね~」
『ハルが言ったら出そうなのこん!』
「いやいや、さすがにそれはないよー」
『ハルだし、ありそうぴよ!』
「えぇぇ! ライチまで?!」
みんなでのんびりお茶をしたので、幸せタイムにしちゃおう!
「お風呂入る人~?」
『くまっ!』
『ぴょんっ!』
『ぱんっ!』
『ぴよっ!』
『こんっ!!』
みんなで仲良くお風呂に入って、ドライヤー魔法でみんなを乾かしてあげてからお布団に移動する。
(ふっふっふ……幸せもふもふタイムだー! きゃー!)
みんなをブラッシングしてあげると、みんなもふっもふのふわっふわになった。そして普段でもふわふわなのに、シフォンのふわふわが凄い事になるのです!
(はぁ……幸せ過ぎるぅ~)
お布団にクリーンを掛けてから、みんなをもふもふっとふわふわっとすりすりのむぎゅむぎゅっとして幸せに浸る。
『ハル、ぼくのふわふわ気持ちいいこん?』
「もちろんっ!! 幸せ過ぎるもふもふさんですよ~」
『ふふ、嬉しいこんっ!』
「ふふっ、でもふわふわじゃなくっても大好きよ!」
『嬉しいこん~』
『ライチもハルだいすきぴよー!』
「もちろんライチも大好きよー! ひぃろもベリーもタルトもライチもシフォンも大好きっ!!」
その後もみんなで仲良くもふもふすりすりした。心もふんわりした所で眠くなってきた。
「ふふっ、明日もよろしくね。おやすみなさい」
『おやすみくま~』
『おやすみぴょん』
『おやすみぱん』
『おやすみぴよ~』
『おやすみこんっ』
みんなのふわふわもふもふのおかげで、ぐっすり休んで元気に目が覚めた。そぉっと起きて朝ごはんを作ろう。みんなのおかげで疲れも吹き飛び元気いっぱいだ。
朝ごはんはベーコン目玉焼きサンドとミネストローネにしようかな。材料を準備してお料理を作り始める。じゅぅ~とベーコンと目玉焼きを焼いているとみんなが起きてきた。美味しそうな香りと音にソワソワしている。
ご飯の準備が出来たらみんなをテーブルに乗せてあげて、ご飯を食べ始める。
『ハルハル、このサンドイッチ好きくま!』
『ぼくも好きぱん!! このベーコンと目玉焼きが良いぱんっ!』
『ぼくも好きこんっ!』
「ふふっ、また作るね」
『ふふふ、どっちも美味しいのぴょん!』
『ライチもどっちも好きなのぴよー!』
ひぃろ達はお肉大好きだよね。ベリーとライチはお野菜も大好きだからどっちも好きだよね。だからなるべく、お肉とお野菜と両方使うようにしているけど、みんなは何でも美味しく食べてくれるからとっても嬉しい。
さて、お片付けをしたらダンジョンに行こうかな!
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