街でお買い物
屋台でお昼ごはんを食べたので、その後は街を散策する。その前に商業ギルドへ行かなきゃね。商業ギルドに入ると、受付のお姉さんに声を掛けるとギルマスの部屋に通された。ここのギルマスさんはちょっとキリっとした女性だった。
「ハルさん、お疲れ様でした」
「先日は、ヘーゼルさんの荷物の事ありがとうございました。とても助かりました」
「いえいえ、それはこの街のみんなが助かった事なのでお気になさらず。食材を沢山卸して頂けて本当に助かりました」
「そう言って頂けて良かったです」
「ヘーゼルさんとのやり取りのお金はハルさんのギルドカードに入金をするので、受付でギルドカードを出して手続きをしてくださいね」
「はい、分かりました。ありがとうございました」
ギルマスの部屋を出た後は、受付で手続きをして貰い外に出る。
「よし、街を散策しようか!」
お店がある方へ歩いて行ってみると、食材屋さんを見つけた。
「こんにちは、獣魔のスライムも一緒なのですが入っても大丈夫ですか?」
「スライムだったら問題ないよ。いらっしゃいませ」
「見せて貰いますね」
お店の中をうろうろと見て回ると、鰹節を見つけた!
「わぁ、鰹節がある! あっ、こっちには海苔もあるー!!」
『ハル、どうしたぱん?』
「うん、探していた食材があったんだよ!!」
『わぁ、やったぱんね! 美味しい物がまた増えるぱんね!』
「そうだね~」
海苔があるなら、お寿司も食べたいし海鮮丼も海苔を散らして食べたい! 後はおにぎりにも海苔を巻けるし嬉しい! いっぱい買っておこう!
鰹節も顆粒だしがまた作れるね。楽しみだなぁ……。
『ハルがまた美味しいもの考えているぴょんね』
「わわっ、またばれたっ!」
『くふふ、美味しい物はうれしいくまね~』
「そうだよね、美味しいは正義だよ!」
『ふふ、正義ぱん!』
乾燥させたわかめも発見した。やったね、お豆腐もあるし、わかめとお豆腐のお味噌汁が作れるー!
店員さんにお願いして大量に購入させて貰った。お金を支払ってからアイテムボックスに全部仕舞って行く。またお料理を作るのが楽しみになった。
他にも何かないか色々なお店を見て回ってみる。活気があって街を歩いているだけでも楽しい。お魚はアイテムボックスに大量にあるから、買わなくて大丈夫だけど見ていて楽しい。
夕方まで街を見て回ってから、路地に入ってバングルのお部屋に入る。お部屋に入ってみんなにクリーンを掛けると、みんなはこたつへまっしぐらだ。急いで入っていく姿が可愛い。そして、温かくなくてちょこんと顔を出すまでがいつものパターンだけどいつ見ても可愛い!
(ふふっ、いつもの事なのに可愛いなぁ)
急いでこたつの中を叩いて温かくしてあげる。私はお夕飯を作ろう! 今日はお豆腐いっぱいのご飯にしようかな。
お豆腐のステーキ、麻婆豆腐、お味噌汁はお豆腐とわかめにしよう! それとご飯を炊いたら良いかな
まずは錬金スキルでお豆腐を作ろう! 材料を取り出して、絹豆腐を思い浮かべる。
「錬金!」
沢山お豆腐が出来た! 残りはアイテムボックスに仕舞っておこう。今度、揚げだし豆腐も作るんだ!
麻婆豆腐は一度湯通ししてから作る。煮崩れしにくくなるけど、多少崩れても美味しいんだよね。お豆腐のステーキは少しお水を切っておこう。
お味噌汁を作るのに、鰹節を入れた顆粒だしを作ろう。材料を出して錬金すると、瓶に入った顆粒だしが出来た。これで鰹節のお出汁も使えるね。
うきうきでお料理を作って、ご飯の準備をする。準備が出来たら、みんなにクリーンを掛けてテーブルに乗せてあげて一緒に食べ始める。
「今日はお豆腐いっぱいメニューだよ!」
『ふふ、ハルが食べたがっていたお豆腐くまね』
「そうなんだよー! お豆腐もあるとメニューが増えるから嬉しいんだ!」
『お豆腐好きぴょん!』
『ぼくも好きぱん!』
「どんな味にしても美味しいから色々なお料理に使えるんだよ~」
『ライチもすきぴよー!』
お豆腐料理はやっぱり美味しかった~。にがりが大量にあるからいつでもお豆腐が作れるし、いつでも食べられるから嬉しいなぁ。
ご飯を食べ終わった後は、おやつとお茶の錬金ボックスからみんなの分を運んでのんびりお茶をする。
「明日はどうしようか?」
『沢山遊んだから、王都に帰るくま?』
「そうだね、それでも良いね」
『帰りは飛ぶこたつで飛ぶぱん?』
『びゅーんって飛びたいぴょん!』
「ふふ、それも良いね。そうしようか」
『やったぴよー!』
明日の予定が決まった事だし、お風呂に入ってもふもふタイムにしようかな~!
「お風呂に入る人ー?」
『くまっ!』
『ぴょん!』
『ぱん!』
『ぴよっ!』
お風呂にのんびり入って、上がったらドライヤー魔法で乾かす。ふわふわになった所で、お布団の上でブラッシングをする。ふわっふわのもふっもふになってくるみんなが可愛い。一回りふわっと大きく見えるのがなんとも言えない。
『ふふふ、ふわふわにして貰ったくま。すりすりしちゃうくま~!』
『私もいくぴょん!』
『ぼくもぱん~!』
『ライチもぴよー!』
「きゃー、ふわっふわだぁ」
本当に毎日幸せすぎる。ふわふわのみんなを抱っこしたりもふもふむぎゅむぎゅしておやすみなさい。
次の日、目が覚めたので着替えてから朝ごはんを作ろう。今日はおにぎり、お味噌汁、出汁巻き卵にしよう!
材料を出してお料理を作り始める。今日のおにぎりはお魚をほぐして、鰹節と合わせておにぎりにしよう。お味噌汁はお揚げを錬金スキルで作って、後わかめを入れようかな。出汁巻き卵も作ってテーブルに準備をしよう。今日は温かい緑茶を入れよう。
『ハル、おはようくまー!』
『おはよぴょん~!』
『おはようぱん』
『おはよぴよ~』
「みんな、おはよう! 朝ご飯出来から食べようね」
みんなをテーブルに乗せてあげて、一緒にご飯を食べ始める。お揚げ美味しい! わかめも出汁巻き卵も美味しい! 朝から沢山食べちゃった。
ご飯を食べたらお片付けをして、バングルのお部屋を出て冒険者ギルドと商業ギルドに挨拶に行ってから街を出る。
王都までは飛ぶこたつで帰ろう。門から少し離れてから、飛ぶこたつを出してクリーンを掛けて乗り込むと、ゆっくりと浮かせる。
「よし、王都に向けて出発~!」
『くまー!』
『ぴょん~!』
『ぱん!』
『ぴよー!』
今日はシュロマの街を通り過ぎて、王都まで帰る予定だ。こたつが温かいからぬくぬくしながら移動出来るから幸せだ。
『ハル、だーれだくまっ!』
「ん?」
こたつの中で膝の上に誰かが乗ってきている。誰かを当てて欲しいみたいだ。こたつに手を入れてもふもふもふ……。
「ん~、この丸い形に……丸いしっぽ……長いお耳……分かったベリーだ!」
『あたりだぴょん!』
「ふふふっ」
『次はだ~れぴょん?』
またこたつに手を入れてもふもふもふ……。気持ちいいなぁ。
「ん~、今度は難しいぞ。丸いしっぽに丸いお耳……うーん……ひぃろかな!」
『はずれぴょん~!』
『ぼくだったぱん~!』
「わぁ、タルトだったんだ。分からなかったよー」
『次はだ~れぱん?』
まだ続くけど、今度は簡単すぎる。だってライチなんだもん……。
「うーん、この丸い形で……頭にふわふわがある……これは……ライチだー!」
『あたりぴよーっ!』
(ふぅ、ばれなかったかな?)
なんだかこたつで遊んでるからこたつをそのまま飛ばしながら、お昼ごはんをアイテムボックスから出した。今日は、牛カツを作ってアイテムボックスに仕舞ってあるから、牛カツサンドとアイスティーにした。
こたつのぬくぬくの所で、冷たい物はなんだか嬉しくなるんだよね。アイスも欲しくなるね。
みんなをこたつから出してあげて、一緒にご飯を食べ始める。
『これ、美味しいくまね~』
『1個で満足しちゃう美味しさなのぴょん!』
「とっても美味しいね!」
『美味しいぱん~』
『おいしいぴよね!』
お昼ごはんを食べた後は、またみんなこたつの中へ潜って行った。また次から次へお膝に上がってきてなでなでさせられました。
(気持ちいいから大歓迎だけどね!)
その後も飛ぶこたつを飛ばしていると、夕方になる前に王都に着けた。門番さんに手続きをして貰い、王都の中に入り借りているお家に帰る。
みんなはお家の中でのびのび遊んでいる。私はお夕飯を作ろうかな。
(今日はおうどん作ろうかな! 錬金スキルさん、お願いします!)
小麦粉と塩を準備して、おうどんを思い浮かべる。それとおうどんがあるなら、天ぷらを作ろうかな。カニとエビの天ぷらも作っちゃおう! 後はかき揚げにしようかな。それとおつゆを作ったら完成!
みんなで仲良く食べ始める。久しぶりのおうどんとっても美味しいです!
『ハル、このちゅるんっ! ってするの美味しいくまね!』
「うん、これはうどんって言うんだよ。色んな食べ方があるからまた今度作ろうね」
『やったくま! これ好きなのくま』
『おうどんも天ぷらも美味しくてすきぴょん~!』
『ちゅるんって楽しいぱんね』
「ふふっ、そうだね」
『どっちもすきぴよー! いっぱい食べられちゃうぴよ』
「そうだよね。ちゅるんってついつい沢山食べちゃうんだよね」
ご飯の後はいつものお風呂ともふもふタイムー!
(きゃー、素敵タイムきたー!)
ブラッシングも終わってお布団に入ると、みんなで仲良くもふもふすりすりする。
「明日は商業ギルドと冒険者ギルドに行かなきゃだね」
『そうくまね』
『ハル、おやすみぱん~』
「ふふ、みんなおやすみなさい」
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