海底ダンジョン3
お昼ごはんを食べた後は、準備をしてからバングルのお部屋を出て、ダンジョンの攻略を始める。後3階でダンジョンの攻略が終わるので、がんばろう!
「よし、またがんばろー!」
『がんばるくまー!』
『がんばるぴょん!』
『がんばるぱん』
『がんばるのぴよー!』
まずは階段を探して13階に下りる。13階に下りると、また沢山いる……うじゃうじゃといすぎだと思うの!!
「サンダーレイン!」
(うーん、やっぱり1回じゃ倒せないね。ほとんど減ってないや)
「サンダーレイン!」
さすがにサンダーレイン2回あったら、なんとか倒せるね。よし、サクサク行こう! 水魔法でアイテムを中央に集めて、アイテムボックスに仕舞って行く。
階段を見つけて14階に下りる。14階に下りると、フロアの中を所狭しと泳ぎ回るドラゴンみたいなのが見える……。しかもいっぱい……これどうするの?!
「ねぇ……ドラゴンがいっぱいに見えるんだけど?」
『そうくまね~』
「あれってやっぱりドラゴン?」
『あれは水属性のアクアドラゴンくまね』
確かに水色のドラゴンだから水属性なのもう頷ける。しかし、それにしても普通、ドラゴンがこんなにいっぱいいたら無理だよ!?
『ハル、2回で足りるといいぱんね』
「そ、そうだね。2回で倒せるといいなぁ。よし、サンダーレイン!」
やっぱり1回じゃ全然倒せない。
「サンダーレイン!」
(うん、なんとか倒せたみたい。こ、怖かった……)
水魔法でアイテムを集めてアイテムボックスに仕舞って行く。キレイな宝石がいっぱい集まっている。帰ってから鑑定してみないとだね。
「次で最後だから行ってみちゃおうか?」
『そうくまね』
『行ってみるぴょんよー!』
『がんばってぱん!』
『いくぴよー!』
階段を見つけて、最後の15階へ下りる。15階へ下りると、またドラゴンがいる。でもさっきのドラゴンより遥かに大きくて透き通っている感じのするドラゴンだ。周辺にはアクアドラゴンくらいの大きさのドラゴンが沢山いる。
『ハル、あれは危ないから気を付けるくま! あれはシーブルードラゴンくま!』
「シーブルードラゴン?」
『最強と言われているドラゴンぱんね!』
「えぇぇぇ?! そ、そんなに強いの?! し、しかもあんなにいるよ!?」
全員にシールドを掛け直し、協力な雷を纏わせる。
「とりあえず、サンダーレインを2回撃ってみてから考えよう! 最後だから頑張ろうね!」
『くまっ!』
『ぴょん!』
『ぱん!』
『ぴよっ!』
「サンダーレイン!」
フロア全体に雷が落ちる。それでもどれも倒せない!
「サンダーレイン!」
またフロアに雷が落ちる。なんとか周辺のシーブルードラゴンは倒せた。
「よし、あの巨大なシーブルードラゴンもがんばって倒そう!」
全員突撃だ! ベリーは高速回転をしながらびりびりアタックをする。途中、シーブルードラゴンからの攻撃を受けそうになった時にはひぃろが土魔法でベリーの進路を確保している。
相変わらず、ひぃろとベリーの連携が凄い。私もサンダーアローを撃っていく。ライチは頭に、タルトは私の肩にいる。さすがにラスボスだけあって強い。サンダーレイン2発受けているとは思えないほど強い。
それから20分くらい戦った時、やっとぽふん! とアイテムをドロップした。
「ふぅ、長かったね~」
『そうぱんね』
『ハル、おつかれさまぴよよ~』
「うん、2人もお疲れ様」
『ハル、アイテムを集めて欲しいぱん。ぼくも拾ってくるぱんよ』
『あっ、ライチもいくぴよー!』
「うん、お願いします!」
ライチとタルトを下に降ろしてあげて、水魔法でアイテムを中央に集める。また大量の宝石だけど、がんばって拾うぞー!
アイテムを拾った後、辺りを見ると魔法陣がある。その奥に何か見える気がする?
「ねぇ、タルト。あそこ何かおかしくない?」
『あっ、本当ぱんね。あそこ何かあるぱん。でも危険はないみたいなのぱんよ』
『あそこの奥にまだなにかありそうくまよ』
「そうなんだ。よし、行ってみようか」
何かがありそうな所に近づいてみると、宝石がはまっている所があった。宝石を触ってみると、入口が現れた。
そぉっと入ってみると、部屋の中には大きな宝石が中央に飾られている。これは何だろう? 鑑定を掛けてみる。
ダンジョンコア:このダンジョンを作った宝玉。触ると話が出来ます。
「あっ、ダンジョンコアだって。しかも触るとお話出来るって」
ダンジョンコアに触ってみる。
「ダンジョンクリアおめでとう!」
(わわっ、声が聞こえた!)
「ありがとうございます」
「誰も来てくれなくて寂しかったんだよね。寂しくなるにつれて、みんなどんどん増えちゃって困ってたんだよね」
「あの、出来る事ならこのダンジョンの中のお水を空気に変えて貰えたら、人間の冒険者達がここに訪れられると思うんです」
「君は来ているよね?」
「私は魔法のおかげでここに来られていますが、他の人達ではなかなかそういう人はいないと思います」
「そうなんだね、教えてくれてありがとう。じゃぁ、空気に変えてみよう!」
『あっ、空気に変わったくま! ダンジョンコアさんすごいくまー!』
『あっ、本当ぴょん! すごいのぴょん!』
『跳ねられるぱん~! すごいぱんね~』
『すごいぴよー!』
みんながそういうので、シールドを解除してみると息が出来た。
「わぁ、もう空気に変わってる! 凄いです!!」
「えへへ、嬉しいなぁ。それに、こんなにお話出来たの初めてだから嬉しいよ」
「お役に立てて良かったです」
「うん、魔物達も減ったからこれで普通に戻れたよ。本当にありがとう。それにしても君たち強かったね。見ていてとても楽しかったよ」
「わっ、見られていたのですね。それにしても、あんなに倒してこんなに沢山アイテムを貰ってしまって良かったんですか?」
「うん、構わないよ。それは倒した人の物だからね。また来てくれると嬉しいな」
「はい、またそのうち来させてもらいますね。それに今度からは冒険者達が沢山来てくれますよ」
「ふふっ、それはとっても楽しみだよ。そうだ、魔法陣に乗れば帰れるからね」
「はい、ありがとうございます。冒険者ギルドに伝えておきますね」
ダンジョンコアとの話が終わった後、魔法陣に乗って帰る事にする。魔法陣に乗ると、1階の入り口に戻って来た。ここも水が無くなっている。これで他の冒険者達も安心して来られるだろう。フロアにはお魚が泳いでいる。
「うーん、今日はここに泊まって明日街へ戻って冒険者ギルドに行こうか?」
『そうくまね』
『それが良さそうぴょんね』
みんなにクリーンを掛けてバングルのお部屋に移動する。みんなはまずはこたつへ向かうので、すぐにこたつの中を叩いて温かくしてあげる。
(さすがにボスまで倒したから疲れたね。美味しい物を食べて元気出そう!)
今日のお夕飯はエビが採れたので、エビフライにしよう。後カニのフライも作ろう。フライだったら、後は玉ねぎとじゃがいももフライにしよう。それと牛カツを作っておこうかな。牛カツサンドも今度作りたいからね。
でも、さすがに今日は揚げる気力はあんまりないので、錬金スキルさんお願いします! 材料を色々だして、よーく思い浮かべる。
「錬金!」
やっぱり錬金スキルさんはステキでした。一気にフライが沢山出来ている。牛カツは今度使うので、アイテムボックスに仕舞っておく。後はキャベツを千切りにして、お味噌汁、ごはんも錬金スキルでさくっと作って完成!
『ハル、今日のご飯はなにぱん?』
「今日はここのダンジョンで採れたエビとカニを使ってフライにしたよー。出来たから食べようか」
『くまっ!』
『ぴょん!』
『お腹空いたぱん~』
『おなかすいたぴよー!』
みんなにクリーンを掛けてテーブルに乗せてあげて、一緒に食べ始める。
「ん~~! エビフライ美味しい~!」
『本当くま! エビ美味しいくまね~』
『あんなに硬そうだったのがこんなに美味しくなるぴょんね』
「そうなんだよ~。エビは美味しいんだよー! あっ、カニフライも美味しい!」
『本当ぱんね』
『おいしいぴよー!』
やっぱりフライは美味しくて、ついつい食べすぎちゃった。おやつは止めて温かい紅茶を飲もう。みんなはおやつも食べている。結構フライとかご飯を食べていたのに、その小さい身体のどこに入っているのだろう?
「さて、今日は早く寝る為にもお風呂に入ろうか」
『お風呂くまー!』
『いくぴょん~!』
『おふろぱん~!』
『いくぴよー!』
お風呂場に行ってボタンを押してお湯を沸かして、みんなで仲良く入る。1人ずつ洗ってあげて湯舟に入れてあげる。
最後に自分も洗って湯舟に入る。みんながすいすいーって泳いでいるのが可愛くて、つい眺めちゃう。
お風呂からあがったら、全員にドライヤー魔法を掛けて乾かす。この時点でみんなはふわふわでステキ!
お布団に行ってから、みんなにブラッシングをしてさらにふわっふわのもふっもふにする。そして、寝るまでもふもふっとむぎゅむぎゅっとすりすりっとしておやすみなさーい!
(ふぅ、やっぱりこれが一番癒される気がする……)
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