海底ダンジョン2

 目が覚めたので、そぉっと起きて着替えてから、朝ごはんを作り始める。今日の朝ごはんはせっかくオーブンがあるので、パンプティングにしよう!


 フレンチトーストと同じプリン液を作って、大きな器にパンとプリン液を入れて少し待ってからオーブンに入れて焼き上げる。お茶は温かい紅茶にしよう。お茶を入れてご飯の準備をする。


『ハル、いい匂いがするくま~』


『お腹空いたぱん』


「みんなおはよう。朝ごはん食べようか」


『食べるぴょん~!』

『食べるぴよー!』


 パンプティングをみんなに取り分けてあげて、ご挨拶をして食べ始める。


「今日もがんばろうね」


『そうくまね』


『ここ何階まであるのぱん?』


「分からないんだよね」


『ダンジョンを鑑定したら良いかもぴょん』


「あっ、それいいね。外に出たらやってみよう!」


『ハル、おかわりぴよー!』

『あっ、ぼくもぱん』


「はい、どうぞ~」


 みんなにお代わりを入れてあげて美味しく食べる。美味しく食べた後はお片付けをして、ダンジョンへ行く準備をする。


 バングルのお部屋を出たら、魔物が少しいたけど、みんなが倒してくれた。昨日、倒せなかったから倒したかったみたい。


 その間に私は、ダンジョンの鑑定をしてみた。


 海底ダンジョン:誰も来てくれなくて寂しくなったダンジョン。寂しくて気が付いて欲しくて、魔物が溢れた。ダンジョンは15階まであります。宝石と海の食材が沢山なので頑張ってくださいね。


(気付いて欲しくて溢れたとか怖すぎるよー!)


 倒して帰って来たみんなに、報告をする。


『ダンジョン寂しかったくまね』


『じゃぁ、15階まで行ってあげないとなのぴょん!』


「そうだね、15階まで行ってあげようね。それに、海の食材も手に入るみたいだから頑張ろう!」


『それは大事ぱん! 美味しい物食べたいぱん~!』


『だいじぴよ! ダンジョン食べちゃうぴよー!』


「ダンジョンは食べないでー!」


 みんなで笑いながら階段を探して歩いた。階層が分かっただけでも気分が楽になったね。15階層だと今日か明日には行けるかな。



 階段を見つけたので、そぉっと8階に下りる。やっぱり8階も凄い数の魔物がひしめいている。


「サンダーレイン!」


『全部倒したくまね~』


『ハル、アイテム集めてぴょん』


 水魔法で中央にアイテムを集めたら、アイテムボックスに仕舞って行く。仕舞っていたら、エビをみつけた。


「エビがあるー!! わぁ、欲しかったんだよね!」


『どれくま?』


『ハル、それ硬そうだけど食べられるのぱん?』


「ふふ、中身が美味しいんだよ。今度エビを使ったお料理作ろうね」


『やったぴょん!』


『ハルがいうならおいしいぴよね!』


「うん、大好きなんだ~!」


 宝石とかお魚とかもあるけれど、まずはアイテムボックスに全部仕舞って行く。仕舞い終わったら階段を目指して進む。階段を見つけたので9階に行こう!


 9階もサンダーレインで倒して、水魔法で中央にアイテムを集めてアイテムボックスに仕舞って行く。


「あっ! カニがあるー!」


『美味しかったやつぱんね!』


 みんなご機嫌でアイテムを拾っていく。今回はエビもカニも手に入って嬉しい。ご機嫌でアイテムボックスに収納した所で、階段を下りて10階に下りる。


「うわぁ……なんか大きいのいるよ?」


『いるくまね~』


『ハル、まずはサンダーレインするぱんよ』


「そ、そうだね。サンダーレイン!!」


 フロアに雷が落ちて、魔物をどんどん倒していく。今回は1体大きい魔物が倒せなかった。


「やっぱりそろそろ倒せなくなるよね~」


『ハル、びりびりアタックしてくるぴょん~!』


「うん、大きいから気を付けてね」


『任せてぴょん!』


『ぼくも行ってくるくま!』


『ライチは水の中じゃダメぴよー』


 しょんぼりするライチをなでなでする。


「ライチは他の所でいっぱい頑張ってくれているから大丈夫だよ」


『ぴよ~』


「あの大きいのはなんだろう?」


『シーサーペントぱんね』


「なるほど、海のヘビだね。大きいね~」


 ひぃろがベリーのサポートをして、ベリーのびりびりアタックで倒してぽふん! とアイテムがドロップした。


 相変わらず、ベリーのびりびりアタックは強いなぁ。フロアに魔物がいなくなったので、水魔法で中央にドロップ品を集める。ドロップ品をアイテムボックスに仕舞い終わったら、バングルのお部屋に移動して休憩する。


「みんな、お疲れ様。少し休憩してから、また頑張ろうね」


『そうくまね。おやつとお茶運んでほしいくま~!』


「うん、好きなの出してくれたら運ぶからね」


『ぼくはこれにするぱん!』


『私はこれぴょん!』 


『ライチはおやつとジュースぴよー!』


 みんなのお茶とおやつを運んで、自分の分も準備が出来たらみんなで食べ始める。


「そろそろ、サンダーレインだけで倒せなくなってきたみたいだね」


『そうくまね。ちょっと強くなってきたみたいくまね』


『ふふふっ、びりびりアタックしちゃうのぴょん!』


「うん、ベリーお願いね。ひぃろもサポートありがとうね」


『ライチも何か倒したいぴよー!』


「ライチも雷纏わせているから当たったら倒せるかもしれないよ?」


『やるぴよ!!』


(小さいからちょっと心配だけど、自分だけ何も出来ないのが嫌なんだね)


『じゃぁ、次は一緒にいくぴょんよ!』


『そうくまね』


『ひぃろ、ベリー、ありがとうぴよー!』


 今10階だから、今日はもう少し先に進みたいね。また2階進んだらお昼休憩にしようかな。ダンジョンへ行く準備をして、バングルのお部屋から出る。


 まだ魔物がいないので、階段を探して11階に下りる。しかし、どれだけこのダンジョンが寂しがっていたのかを思うと切なくなってくるね。中のお水がなくなったらみんな来られると思うんだけどね。


 ダンジョンコアを見つけたらお話出来ると良いな。クラフティア王国の海ダンジョンみたいに、お水がなければ誰でも来れる。そうしたら寂しくなくなると思うんだけど……。


(まずは、ダンジョンを攻略しよう!)


「サンダーレイン!」


 また強い個体がいたみたいで、3体残っている。


『よし、行くぴょんー!』

『行くくまー!』

『いくぴよー!』


 ひぃろ達が残っている3体に向かっていく。何かあった時のサポートを出来るように準備していたけれど、3人ともビリビリっと倒してアイテムがドロップした。


「みんな、無事で良かった」


『ハル、倒したぴよー!』


「うん、見てたよ、がんばったね~」


『えへへぴよ~』


「みんなに怪我がなくて良かったよ。また拾うのがんばろー!」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『ぱん!』

『ぴよ!』


 水魔法でアイテムを中心に集めて、アイテムボックスに仕舞っていく。アイテムを仕舞い終わったら、また階段を見つけて12階へ下りる。


 12階へ下りると、なんだか大きな魔物が増えた気がする……。


「なんだか、大きいのがいっぱいいるね」


『そうくまね。これはサンダーレイン1回じゃあんまり減らないかもしれないくまね』


「いっぱい残っていたら、もう1回撃とうか」


『そうぱんね。あれはちょっと危ないかもしれないね』


「サンダーレイン!」


 フロア中に雷が落ちて魔物がアイテムに変わっていくけれど、半分くらい魔物が残っている。あの大きくて、フロア中を泳いでいるあのフォルムは……サメ?!


「ねぇ、あれサメ?!」


『そうくまね。ハル、もう1回サンダーレインした方が安全だと思うくま!』


「サンダーレイン!」


 またフロア中に雷が落ちて、巨大なサメもぽふん! とアイテムをドロップした。これでフロアがキレイになったから、水魔法でアイテムを中央に集めてまたドロップ品をアイテムボックスに仕舞って行く。


「アイテムを仕舞ったらお昼ごはんにしようね」


『がんばるくま!』

『ひろうぴょん~!』

『早くごはん食べたいぱん~!』

『がんばるぴよー!』


 みんなでがんばってアイテムを仕舞ったら、バングルのお部屋に移動してクリーンを掛ける。バングルのお部屋に行くと、みんなこたつに一直線! ささっとこたつの中を叩いて温かくしてあげる。


 お昼ごはんはアイテムボックスに入っている、コロッケサンドとカツサンドにしようかな。お茶はアイスティーにしよう。


「ご飯を食べたら、また少し頑張ろうか」


『今日中に15階まで行けそうくまね』


「そうだね、15階まで行きたいね。頑張ろうね!」


『そうぴょんね~』


「でも、サンダーレイン1回で倒せなくなってきたね」


『私もがんばるぴょんよ~』


 みんなでご飯を食べた後は、準備をしてまたダンジョンの攻略に行く事にする。 

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