旅の準備をする
朝、みんなのふわふわで幸せ気分で目が覚める。
(ふふ、このふわふわで目が覚めるだなんて幸せすぎる!)
そぉっとお布団から出て着替えをしてからキッチンへ行く。今日の朝ご飯は何にしようかなぁ。今日はサンドイッチにしようかな。よし、卵サンドとジャムサンドにしよう!
卵を茹でている間に、今日は食パンを錬金しちゃう。卵サンドのマヨネーズは、この前ベリーに作って貰った物がアイテムボックスに仕舞ってあるので、それを使ってささっと卵サンドを作る。ジャムサンドは……ブルベリジャムにしよう!
ジャムサンドもささっと作ると、ベーコンを焼いてサラダを作る。今日は温かいアールグレイのミルクティーにしようかな。
全部準備を済ませると寝室にみんなを迎えに行く。そぉっとドアを開けると、みんな起きているみたいだ。でもタルトはまだちょっと眠そうだね。
「みんな、おはよう。朝ごはんが出来たから食べようか?」
『くまっ!』
『ぴょん!』
『ぱん!』
『ぴよっ!』
みんなをテーブルに乗せてあげて、ご挨拶をして食べ始める。やっぱり卵サンド美味しいなぁ。作ったマヨネーズは本当に美味しいよね。みんなも気に入ったみたいでお代わりして食べている。
『ハル、今日はどうするくま? 港町に向けて出発するくま?』
「商業ギルドに言っておかないとだし、今日は街を見て回ろうかと思ってるよ」
『それはいいぴょんね』
『鉄板焼きたべたいぱん!』
(タルト……まだ朝ご飯食べているのに……)
「ふふ、そうだね。お昼に食べようね」
朝ごはんを食べ終えて、お片付けをしてからお家を出る。まずは商業ギルドに行こう。ひぃろ達を乗せてのんびり王都を歩いて行く。お家が大通りに面しているので、そのまままっすぐに行くと冒険者ギルドと商業ギルドがある。
商業ギルドについて、受付のお姉さんの所に行くとギルマスの部屋に案内された。
「おはようございます」
「おう、ハル。おはようさん」
「明日から港町のパルムへ行って来ようかと思っているのですが、大丈夫ですか?」
「そうか。パルムも良い所だから楽しんで来い。まだ付与して貰う予定のアクセサリーが出来上がっていないからちょうど良いと思うぞ」
「それなら良かったです」
「粒の実が収穫出来たから、調味料がこれから徐々に広まっていく予定だ」
「個人的な意見だと港町にお醤油を早く広めて欲しいですね~。お魚にはお醤油が美味しいんです!」
「そ、そうなのか。調整してみよう」
今回私が行く時には間に合わないけれど、お醤油を港町に広められそうだ。やっぱりお刺身とか煮魚とか食べたいよね。
今回はバングルのお部屋があるから、お料理がいつでも出来るんだよね。好きにお料理を作れるのって嬉しいね。
「港町から帰った頃に、アクセサリーが出来上がっていると思うから、よろしく頼む。王城からの依頼品もこちらに届くから、帰ってきたらまた顔出して貰って良いか?」
「はい、分かりました。行ってきます」
「おう、気を付けて行ってこい」
商業ギルドを出て、街をお散歩する。市場に寄って、果物とかお野菜を見てみようかな。お部屋のジュースの錬金ボックスにも沢山果物を入れておいてあげたいんだよね。
「市場に寄ってみようと思うから、欲しい物があったら言ってね。果物とかお野菜見る予定だよ」
『くま!』
『ぴょん!』
『ぱん!』
『ぴよ!』
市場を見て回りながら、お野菜と果物を見て行く。基本的にクラフティア王国から食材が運ばれてくるので、変わった物はなかなか見つからない。
『ハル、あれほしいぴよっ!』
ライチに言われて周りを見てみると、果物屋さんがあった。そこにはパイナップルみたいな果物があった。前に屋台で飲んだジュースの果物だ。
「こんにちは、これは何ていう名前ですか?」
「はい、こんにちは。それは、パインの実だよ」
やっぱりパイナップルと同じなのだね。よし、いっぱい買おう! 他の果物も沢山買って行って、錬金ボックスに入れておこう。お金を支払ってアイテムボックスに仕舞って行く。これでいつでもジュースが沢山飲めるね。
その後、お野菜も卵も小麦粉も牛乳も沢山買った。キャベツを買ったので、今日は鉄板を出してお好み焼きにしようかな。
ダズを錬金してもやし作ろうかな。あっ、枝豆も食べたい。まだ枝豆作っていなかったなぁ。市場を歩き回って食材を色々購入してからお昼ご飯を食べに屋台へ向かう。
今日は鉄板焼きとドーナを買おう。後、前回飲んで美味しかったから、パインの実のジュースをまた買おうかな。
『ハル、お腹すいたぱん~』
「うん、今屋台へ向かっているから食べようね」
屋台について、お昼ごはんとジュースを買って近くのテーブルでみんなを乗せてあげて、一緒に食べ始める。
「いつ食べても美味しいね」
『そうぱんね~』
『ハル、ドーナもう1つ欲しいぴょん』
ベリーにお代わりのドーナをお皿に乗せてあげる。みんなで仲良く美味しく食べたら、お片付けをしてまた街を歩き始める。アクセサリー屋のフィルさんのお店に寄って行こうかな。
「こんにちは」
「あら、ハルちゃん達いらっしゃい」
「明日から港町のパルムへ行ってきますね」
「あら、パルムへ行くのね~。楽しんで来てね」
「何か採れる物とかってありますか?」
「うーん、そうねぇ。海で採れる宝石があるって聞いたことがあるわ」
「わぁ、海で採れる宝石があるんですね! 探してみます!」
海でも宝石が採れるだなんて、ランタール王国は本当に鉱石と鍛冶の国って言われるだけあるね。行くのがとっても楽しみになった。
フィルさんのお店を後にして、お家に向かおう。帰ったらお好み焼きの準備をしよう。街を見て回ってからお家へ帰る。
お家へ帰るとみんなはこたつへ一直線! 最近のお気に入りです。私はその間にお好み焼きの準備をしよう。
ダズを出して、もやしを思い浮かべて錬金する。
「錬金!」
材料が光り、光が収まるともやしが出来ていた。お好み焼きに入れよう~! 次は枝豆も作ろう。ダズを出して枝豆を思い浮かべる。
「錬金!」
材料が光り、光が収まると枝豆が出来ていた。お湯を沸かして塩で揉んだ枝豆を茹でる。久しぶりの茹で枝豆嬉しいなぁ。今度はピリ辛とかも作りたいなぁ。
お好み焼きの材料を準備して、生地も作って準備完了。
簡易コンロをテーブルに乗せて、上に鉄板を乗せて温める。小さめのお好み焼きを、全員分を一度に焼いて、一緒に食べ始める。
『ハル、これ美味しいくま!!』
「今日はお好み焼きだよ。私もお好み焼き好きなんだ~」
『これ好きぴょん!』
『お代わりぱん~!』
「今焼いているからもう少し待っていてね」
みんなはぱくん! と食べるから一瞬でお好み焼きが消えてしまうので、次が焼けるまで少し待っていて貰う。その間に枝豆をみんなのお口に入れてあげる。
『このお豆おいしいぴよー!』
『もっと食べたいぴょん!』
みんなのお皿にぽこぽこ枝豆を出してあげる。たまにお口に入れてあげるのが楽しい。焼きながら食べるのはとても楽しくて沢山食べてしまった。みんなもいつも以上に食べたみたいだ。
今日はお腹いっぱいになったので、アイスティーを出してのんびりする。
「明日はパルムの手前のシュロマの街へ向けて出発しようか」
『わかったくま~』
『わかったぴょん』
『楽しみぱん』
『行くぴよ~!』
その後はいつものように、お風呂に入ってドライヤー魔法でみんな一緒にふっくらふわふわになってからお布団に入る。
もふっもふのふわっふわのみんなをむぎゅむぎゅーっとしてみんなと遊ぶ。いつも遊んでいるといつの間にか寝ちゃうんだよね。でも幸せだから良しとしよう。
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