『二十面相』

遥か遠くから見るばかりで、どんな顔をして君といたのか忘れてしまった。

幼き笑顔が美しくなったことを知っているのに。


会えない間は想いを馳せる。

近くに戻れば覗き見る。

相容れないと知りつつも諦められず。

今宵も容易く人を欺く新しい姿に化ける。


なのに君に会うための顔が思い浮かばない。

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常時が変装。本当の姿を忘れてしまったので会えない変装の達人。

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