『打ち上げ花火』

汗ばむ熱気。気怠い夜風すら涼しい雑踏。

大空に昇り行く大音量。降る色とりどりの光。

昇る、花咲く、散っていく。永遠みたいに絶え間なく。

袖が引かれて顔を向けた。

はしゃぐ彼女の唇が紡ぐ音は打ち消され聴こえない。

何度か聞き返す。

「大好き!」

フィナーレの前の静寂、彼女の大声が響いた。

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ちょっぴり恥ずかしい告白後のフィナーレ。

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