『大渋滞』
雨が降ると通学路はいつも大渋滞。
徒歩30分の家からはバスよりも歩く方が早い。
堅苦しい制服を重くする湿度と雨粒。
荷物に加え傘を掲げる憂鬱。
だけど私は待ち望む。
「おはよ。ダルいな」
部活の朝練がない彼と30分並んで歩く。
「たまには雨もいいよ」
「そうだな」
秘密のように笑い合って。
-------
まだ秘密の関係の、若々しい二人。
青春なり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます