事件といってもそんな大袈裟な事ではない。簡単な話、僕がスタメンに入れられただけのことだ。もともと一年の経験者が二人入っていたが、更に二人はいることになった。僕はだいぶ下手な部類だ。なのに入れられた。他のやつの方が上手いのに。だが顧問に反対することができなかった。意味がわからん。俺は身長が高い方だから入れられたらしい。以前、顧問はみんなに向かってA君が一番上手いと言ったことがあった。A君はみんなの目から見ても上手いらしい、事実僕自身も上手いと思った。その子はスタメンに選ばれなかった。僕はこれからのことを考えると恐怖でしかなかった。先輩に迷惑をかけること、A君に申し訳ないというふうに考えていたからだ。僕のポジションはもう一人入った人と交代で入るため、一見楽なように思えるがそうではない。動き続ける必要があるからだ。俗に言うセンターと言うポジションだ。もちろん、今まで試合の動きはやったことがなかった。だって、入部して二ヶ月目ぐらいしか経ってない。仕方ないだろう？仕方ねぇよな？仕方ないんだよ！それで急に女子と練習試合？頭湧いてんだろ。もちろん、先輩に当たりまくって、ボールを避けられず、迷惑をかけてしまった。動きがわからないからあたふたしてメッチャ恥ずかしかった、顧問は、流石に僕らの事で怒らなかったが、僕らのミスをカバーできなかった先輩に対して切れていた。間接的に苦しかった。先輩に申し訳なかった。勿論惨敗した。もう一人の人は気にしていなかったが、僕は次の日まで全然気分が上がらなかった。

２日後も女子と練習試合をした、何も動きは変わってないが、顧問に動けるようになったと言われた。何も変わってないぞ？嘘じゃん。

先輩はまた怒られていた。

メッチャ萎えた。

またまた事件が起きた。