高校生になった〜ら

そんな僕でも高校生になることができた。顔合わせには緊張するから不謹慎ながらも個人的にはコ◯ナに救われたかもしれないが、問題の先送りにしかならなかった。

いざ対面してみてもみんな同じ中学の子としか話していなかった。

やっと話せるようになったのは、7月ぐらいだった。

みんな優しかったから甘えすぎてしまったのだろう。突然、中学で嫌われていたことを言われて驚いた。情報源は、同じ部活で僕と同じ中学校の生徒らしい。ほんとにうざい。その子自身も人によって態度を変え、女好きとして嫌われていた、本人は知らないみたいだが。

みんなは優しかったから特に態度も変わらなかった。

僕は友達の顔色を伺っていただけに拍子抜けだった。

最初は軽口が叩けていたのにすぐに顔色をうかがうようになった自分のことはやっぱり嫌いだ。

高校デビューは上手くいったと思えるような結果ではなかったが、中学校よりも生きやすくなったのは確かだった。

まあ、女子とはほぼほぼ話せないが。

そんな生産性の無い日々が続いた、というのもコ◯ナのおかげでクラスの生徒以外と話すような機会が潰れたからだ。

そんな日々も転機を迎えた。そう、部活動の開始だ。

僕は卓球部に入っていたが、飽きたので別の部活に入ろうと思った。身長を伸ばすという理由と漫画が好きという理由でバレーボールに入ることにした。僕らの学校は基本的に部活動は弱く自分でもできると思ったからだ。バレーボール部の先輩の人数は少なく、一緒に入って一年より一人少ない6人だった。思いの外楽しくできた。先輩は優しく。顧問は、話しやすくて面白かった。以前記述した通り運動神経は、悪い方だったので、上達は遅く周りと差がついてしまった。とても悔しかったが、いつもの諦めの心が出てしまった。


そんなとき事件が起きた。


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