第9話

朝だ。

起きるとフカフカのベッドで寝ていたおかげか、昨日の疲れもすっかり取れていた。


今日もギルドに向かう。

さっそくDランクになったので、今日はウルフの討伐依頼を受けたいと思う。

カウンターに貼り紙を持っていく。

ウルフもスライムと同じでどこにでもいるので、討伐は無制限になっている。

だが、ウルフは魔石がスライムより高く、戦闘も難しくなる。


俺は森に着くと、すぐにウルフを見つけた。

ウルフに手をかざしヒュプノスを発動させる。

ウルフは眠る、スキル強奪を発動させてスキルを奪う。

そして、最後に剣でトドメをさす。

〈レベルアップしました。〉

おお、まだ1匹しか倒してないのにな。

このネックレスの効果は大きいか。

そして紅玉の指輪が血を吸う。

そういえば紅玉の指輪は魔物の血を吸うんだったな。

スライムは血がないので気づかなかった。


レベルアップもして、紅玉の指輪の効果もあり、どんどんウルフの肉が柔らかくなっていいく気がした。


今回は夕方になる前には討伐を終わらせた。

ウルフから得られたスキルは、【俊敏】【気配察知】の2つだったどちらも有能なスキルなのでこれを手に入れてからの狩りは以前の倍以上になっていた。

ちなみに今のレベルはLv24だ。

これはDランクにはそうそうおらず、このレベル带はCランクだ。

よほど、悪魔観の効果があったようだ。


ギルドに戻った俺はカウンターに向かう。

「こんばんはカルムさん。今日はお早めに切り上げられたんですね!今日はウルフの依頼だったのでスライムよりは数が劣るかもしれませんが大丈夫ですよ!カルムさんの実力なら20匹倒せればもうスゴすぎるくらいですよ!」


「はい。スライムの数よりは「少し」劣りますが、まぁまぁ狩って来ましたよ。」

そう言い、Dランクになると貰えるアイテム袋から魔石を出す。

ザザザザザ…

いきよいよく飛び出した魔石は一瞬にして机を埋めつくした。


「な、なんですかこの量!?20匹どころか、200匹は倒してるじゃないですか!どうやってこんに倒してきたんですか!?」


予想以上に多かったのか、リリーさんは驚いているが、俺もいちよう常識はあるので、この数は異常だと思う。

まぁこれも全部ヒュプノスがあってのおかげだが。


と、リリーさんはまた集計を開始した。

この前は10分くらいだったが、今回は5分程度で終わった。


「え〜ウルフの魔石、202個、25000リルです。それにしても数…凄いですね。」


202匹か…20倍で、4040匹倒したことになるのか、恐ろしい数だな。

俺はお金を受け取る。


「あのリリーさん、今回の狩りで、レベルが24まで上がったんですが、Cランクの昇格試験って受けれませんかね?」


「2、24!?恐ろしいですね…どうやったらそんなに上がるんですか。まぁこのLvの上がりようといい、討伐数といい、Cランクでもやって行けるかもしれませんね。でも私だけの判断では無理なので、上に相談しておきますね。たった3日でCランクに行く人なんて前代未聞ですよほんと…」


「ありがとうございます!」

俺はニッコリと微笑み元気にお礼をしてギルドを出た。

「ほんとに、あーゆー所はまだ16歳なのね。なんか忘れちゃいそうだわ」


そう言われた俺は治湯亭に戻り、今日の日記を書いた。

そしてまたお風呂に入り、睡眠に入った。

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