第6話
朝、目が覚める
窓からカーテンごしに朝日の光が照らされているのがわかる。
まず朝起きたら顔をあらい、食堂に行く。
羽鳥亭は安いにも関わらず美味しい料理まで提供してくれるのだ。
食堂に行くと、5〜7名の冒険者達が朝食をとっていた。
俺もカウンターでセットを貰う。
今日は鳥肉とサラダとコンソメスープだ。
朝食は体に良いものを出してくれる。
朝食を食べ終えた俺は羽鳥亭のカウンターに向かう。
「すみません、長らくお世話になりました。最初に渡したお金がまだ残っていると思いますが、それはこの宿に寄付させてください」
「え!い、いいんですか?まだあと1ヶ月分ぐらい残ってますよ!?」
「大丈夫です。もうパーティは解散したんで、これからは1人で冒険者をしていこうかなと」
そういい俺は羽鳥亭を後にする。
今から俺が向かう場所は冒険者ギルドだ。昨日のお金と装備を貰いに行こうと思う。
ギルドに着いた俺はカウンターに向かう。今日はギルド長は不在らしいので担当の方に案内してもらう。
俺は個室に案内されると話が始まる
「まず、パーティの資金と売却アイテムの価格は合計で2500万リルになります。」
まぁこれは予想していた額だ、パーティの経理は俺が管理していたからだいたいの資金と相場を知っている。ちなみにこれは大きめの家が買えるぐらいの金額だ。
そして話が続く
「そして続いて装備のお渡しになります」
そう言われ俺が選んだ装備が机の上に出される
俺がパーティの中から選んだもののほんとんどはアクセサリー系のアイテムだ。あのパーティには男はキルしかいなかったので重装備のものしか残っておらず、俺の求めている軽装備がなかったからだ。
そして俺が選んだアイテムは〈紅玉の指輪〉〈エリクサー〉の2つだ
少ないと思うかもしれないがあとは俺には必要ないし、あのパーティのものをいっぱい持っていくのも嫌だったのだ。
このふたつのアイテムの効果は
〈紅玉の指輪〉
死んだ魔物の血を吸う指輪
この指輪に血が溜まるほど魔物への攻撃力と威圧感がアップする
〈エリクサー〉
これはポーションで、死亡していなければ瀕死の状態から全回復できる
というものだ。このふたつのアイテムを貰った俺はギルドを出る。先程鏡を見たら、俺が前より格段にガタイも良くなり、身長も伸びていた。
【ヒュプノス】のこれまでの睡眠効果を引き出すとはこういうことだろう。
俺が次に向かう場所は武器屋だ
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