第4話

ダンジョンから出た俺は、まず街を目指した


今はダンジョンと街との間にある森に来ている

森の中は木々が密集していて、その間から太陽の光が照らされている


森を歩きはじめて10分ぐらい歩いたあたりでスライムにあった

見た目はぷよぷよしている、実際最弱の魔物と言われているぐらいだ


ここで俺はひとつ、試したいことがあった。

それは【ヒュプノス】を口に出さなくても使えるかということだ。

それを実験するためにまずは目線だけでスライムを見て心の中でヒュプノスと唱える


すると…何も起こらなかった。

だがまだ可能性は残っている今は目線だけでやったので次は手をかざして唱える。

やはりこれも無理だった


確かどこかの魔物に無詠唱で魔法を打ってくるものがいるらしいがそのスキルを奪えば俺も無詠唱になれるかもしれない。


次は【手をかざす】という条件だこれは声を出せば目線でも行けるのではないかと思っている。

スライムに目線を合わせる


【ヒュプノス】


そう唱える。結果…無理だった。

その後、人差し指でスライムをさして唱えるとスライムは眠った。


【スキル強奪】


〈スキル【状態異常無効】を獲得しました〉


スライムは最弱のはずなのにスキル自体は優秀なようだ

スライムを倒し終えた俺は森を歩く中であと数匹のスライムにあったが新しいスキルは覚えられなかった。スライムのスキルはひとつだけだったのだろう…


その過程でわかったことが2つある。1つ目は【ヒュプノス】の効果は自分で加減が可能だということがわかった。

それは試しに一番効果を低くするようにスキルを発動したところ、スライムはすぐ眠りから目覚めた。


2つ目はこのスキルには悪夢を見させる効果があるということがわかった。

これは悪夢などを見ることを想像して発動したところ、スライムが眠っている状態なのにグルグル動き回って、苦しそうにしていたからだ。


これでひと通り【ヒュプノス】の使い方がわかった気がする。

森を抜けた先には一本の舗装された道があり、それに沿っていけば街につけるのだ。

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