第25話 朝の光と月

白いタバコの煙りが 朝の光に とけこんで 枯れていたのは 窓辺のリラ


犬の遠吠えの 哀しい色に 太陽の目覚めが 始まる


その夕べには 窓辺のリラも 実を付けるだろう


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(独り言)

なんとなく、感じませんか?

リラの花が、わたしの深層心理の象徴なんですけど。

太陽の目覚めとは? 

自我の誕生、といえば良いでしょうかね。

一旦は枯れたリラに、実が生まれるんです。

いや、枯れなきゃ、実が付かないんですよね。

「幼少年時代の自分と決別して、初めて、大人にうまれれ変わる」

といったところでしようか。


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やせっぽちの愛 正午編 としひろ @toshi-reiwa

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