第21話 君を想いて

君に

  この国の住人になって欲しい、

  と思う。


  この私の湖に顔を映して欲しい、

  と、思う。


  だけど君には分からないだろう。


  いかに、時のスローなことか。

  私の声がが君の元に届くのに、

  どれだけの時が 費やされるのか。


私は

  君の全てを、花のどれにも感じる。


  君の瞳を、輝く星に見る。


  それは、心底、君を想うゆえ

  心の底から、君を想うゆえ……


------

(独り言)

硬いですねえ、実に硬い。

当時のわたしって、案外に四角四面に物事を考えていた気がするんですよ。

「こうあるべき!」ってね。

難しい顔をして、少しうつむき加減で、学校の廊下を歩いたものです。

自分ではそんな風には感じていなかったのですが、後輩がしょっちゅうそう言いますので。

「話しかけにくい」

そう言われました。

ところが、一旦打ち解けると、もうしゃべりっぱなしになるようで。

その落差が余りに激しすぎて「ついていけない」と言われてました。

あれ? これって、現在にもあてはまる? ……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る