第20話 愛しき君
灰色が雲に、我見たり!
背筋も凍るが如くに
白き太陽
紫陽花の雨に打たれしその後で 花は咲きにけり
花が言葉の切なさよ
愛しき君は 涙をこぼす
飛び交う蝶にも 心はあらむ
蜜を吸われし 花とても
やむごとなき愛する人への 想いぞ哀しき
地に住む虫は数あれど中でも弱き 汝は蛙なりや
蛇に飲まれる それが為
短き生命ちを 花咲かす
“いかばかり 恋しくありけむ 我が背子よ”
口に出ししぞ 愛しかりける
吾が幸せは ひとつなる
閉じし瞼のその裏の 浮かびし君と語るとき
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(独り言)
なんだか、文語体にするとロマンを感じません?
そう思うのは、わたしだけですかねえ。
文語の単語も使って、いじらしいじゃありませんか。
多分、授業で習った単語を、必死の思いで使ったのだと思います。
もちろんのこと、このポエムを、せっせと
彼女に贈るわけですよ。
奉仕しているんですよ、一生懸命に。
もっともね、後になって考えてみると、これらってやり過ぎたかも? です。
…… くすん!
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