第4話 許してください

自然が はてしもなく長い糸を、無関心によじながら紡ぎに巻きつけている時、

万物の雑然たる群れが不快に入り乱れて響いている時、

この流れて変わらぬ単調な列に区切りをつけ、リズムをもって動くように

活気付けたのは

誰ですか。


紛れもない、君なのです。

君が誘う

静寂の世界に微かに息づく…… もの。


タン タタタン タン タタタン

タ~ン タ タン タ~ン タタン


その世界に足を入れたおかげで

リズムを知ったのです。



だれが

嵐を 情熱を 滾らせ

夕映えを

厳粛な心を持って 燃えさせますか。


霧が世界を包み

蕾がまだ奇跡を約束した時代を

壊すのですか。


許してください

私はもっと 知るべきでした。

もっと人間が持つ 複雑で、微妙で、微かな、静かな心を。


------

(独り言)

[好きで好きでたまらないのに、その表現方法が分からない]

そんな思いに駆られたことはありませんか?

思いをうまく届けられないじれったさというか、なんで分かってくれないんだ、そういった焦燥感が。

でもまあ、そういった甘酸っぱさも含めて、恋愛なんでしょうがね。

青い果実 ―― 青春の、もう一つの表し方であると思いますよ。

恋愛をしましょう、失恋もいいものですよ。

”こやし”になりますよ、成長の。

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