第10話 夕陽よ

水面に映える 夕陽よ!

 お前は まるで生命あるように 語りかける


言葉を持たぬ 夕陽よ!

 私には 言葉しかないのに 語りかけてくる


空を見上げてみよう

 涙でぼやける景色に もう一度 尋ねてみよう


いつかお前は 消えていた もう水面には 何もない

 目映いばかりの お前の存在の証しが消えていた……


待っていて くれ

 私も すぐに 消えていくから……

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(独り言)

夕陽=愛 と見れば、他愛もないものです。底の浅さが感じられます。

この頃(中三)の日記を読んでみると、父親とも断絶状態になっていました。

といっても、父親はそんな風には感じていなかったと思いますが。

兄弟二人を食べさせることに必死で、おもんばかる余裕などはなかったと思いますよ。

反抗期だったということを併せ考えても、「申し訳なかった」と反省だけです。

まったくの自己チューで、家事一切の手伝いもせずに、ただただ、詩を書いていましたから。

この詩も、恋愛感情の愛ではなく、普遍的に捉えた愛ということですね。

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