第7話 出せなかったラヴレター






好きだ





便箋の中央に

小さく ひと文字


机の上で

埃をかぶってる


幾度か封をして

そして開いて


あなたの知らぬところで

逡巡していた ぼく


そして明日には

嫁ぐあなた


今日という今

また封をする


出すことのない

ラブレター

------

(独り言)

少女趣味に思われるかもしれませんが、よく言われる「恋に恋してる」状態かな、と思うことがありました。

醒めてる、という思いが拭えないでいました。

どうもね、悲劇の主人公になりたがる自分がいるんですよね。

というか、悲劇の主人公になってしまう自分が見えてしまう? 

いや、そこに至るのではないのかと不安になってしまう。

ナルシスト……そういうことなのでしょうか。

とにかく、自分が好きで好きでたまらないのです。

いや、好きでいなければ生きていけない? 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る