第194話
家に帰ってから改めてヤバさが身に染みてくる。
じわじわと冷たさみたいな緊張感が侵食してくる。
今の進度は7割くらい、多めに見積もって。
少なめに見積もったら6割いかないくらい。
俺の中ではあと一ヶ月以上締め切りがあると思っていた。
テストまではあと二ヶ月くらいあると思ってた。
思ったより近いが二連発で大ダメージを与えてきた。
家に帰ってきて、焦りに身を晒すけど結局勉強しようにも教科書やら参考書やらを何一つ持って帰ってきてない。
部活の方を進めようにもそもそも道具がないし、作品の写真でもあったら構図を考えていくことはできたかもしれないけど手元にそんな準備のいいものなんってないから何もできない。
つまりこの焦りに身を晒しながらこの夜を過ごさなきゃ行けない。
もちろん寝ないと行けないのは分かってる。
今起きていたとしてもマイナスであってプラスなことなんて一つもないことを知っている。
でもそういう問題じゃない。
ただ寝てられない。
体こわばって眠れやしない。
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