第166話
家に帰ってから教科書を開く。
授業や部活で疲れているという言い訳の元で教科書を開くだけで満足してしまう。
まだ教科書にも目を通してもないけどすでに疲れ切ってしまう。
授業を受けているわけでもないのに瞼が重くてこらえられない。
―――気づいたときには一時だった。
最後に記憶にあるのは十時になる手前。
多分そのくらいの時期から寝ているわけだから三時間は寝ちゃってた……。
……電気代が勿体ない。
のそのそと立ち上がって歯を磨くために洗面台に向かう。
なんか机で寝てたから相変わらず腰は痛いし、なんか変なところに痕が出来てて痛いし。
はぁ……電気代。
はぁ……この足の痺れ。
勉強が嫌過ぎてネガティブになってきた。
元々憂鬱×疲れでほんとにきつかったのに……。
歯を磨いたらちゃっちゃっとベッドに入る。
―――朝起きると目覚ましをセットし忘れてたせいで起きたのは電車出発時間の二十分前。
そこから急いで歯を磨いて、台所に置いてあった適当なものを食べる。
何か加熱する時間ももったいなかったのでとりあえずふりかけを一つかみ口に食べる。
究極にしょっぱいけどご飯を炊く暇はもちろんのこと、」食べる時間があるのかも怪しいからふりかけだけ。
そんな朝からあった少し嫌なことにがっかりしながら登校をはじめる。
教科書を机に置れていることを忘れていた。
起きた時間が悪かった。
寝る前に教科書をバッグに入れないのが悪い。
自業自得の積み重ねとはいえ、こうも嫌なことが続くとイライラしてくるしどんどん萎えてくる。
もう俺の勉強HPはゼロになってしまった。
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