第158話
学校で一限の授業が始まるまで椅子でただ座っていると眠くなってくる。
体が睡眠を欲している。
足が重い、体が重くて、それに頭も絶望的に重い。
だんだんと瞼も重い。
目の見え方がおかしい……。
気づくと周りに音が増えていた。
いつの間にか腕を枕にして寝ていたらしい……。
この寝方をすると腰が痛くなるから体を起こすのが痛い。
時計を見ると始業二、三分前。
丁度いい時間に起きられた。
今から急いで準備をしたら何とか授業に間に合うくらい。
それに気づいてからは飛び起きて一限の授業の準備を終わらせる。
「大通君、起きたんだ。
爆睡してたから起こすのも悪いかなって思って、起こせなかったんですけど……。」
起きると良子さんが話しかけてくれる。
楽しい一日の始まりは地獄だったけど、その分この後、めっちゃいいことあることあるかもしれない。
起き抜けのこのタイミングで良子さんと話せたことでそんな風にメンタルを強くもてる。
さっきまで眠くて、地獄だったけど寝て起きたらだいぶ眠気がとんでいる。
今はもの凄い元気。
やっぱりプラス思考は偉大だった。
「起きました。一限って予定通り数学ですよね?」
「はい……。地獄が始まります。」
そう、何を隠そう今日の一限の先生の授業はめっちゃ眠くなる授業。
さっきまで寝ていた俺も一限目の授業で起きていられるか分からない。
この人の授業はどんなにしっかりと寝た後でも眠たくなってくるから困る……。
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