第157話

朝から最悪の思いをした……。

こんな最悪な思いはこりごりだと思いながら体を回す。


足の位置と体の位置が一メートルくらい違う所にあった気分。

流石にそんなほどひどくはなかったと思うけど本当に苦しかったのには変わりない。


体を回すと腰が痛い。

酷い体勢で耐久をしてたから。


足が痛い。

全ての体重を足首で受け止めるなんてアキレス腱に負担のかかる体勢をしていたから。


今日,体育がないことを救いだなって思いながらストレッチをしつつ学校に向かう。


すぐに学校に着いてしまう。

学校に来ても話し相手がいるわけじゃないからゆっくりと登校してこようと思ってたのに流れに流され学校の敷地内に入ってしまった。

ここまで来たんだからって思って嫌々教室に行く。


外の方から聞こえてくる声は多分、朝練をやっている人の声。

大きくて、明らかに気合の入り方が常人じみていなかった。

スポコン漫画の野球部はこんな感じの声をしてるなって思える声の出し方だ。


朝の学校は俺が思っていたよりもずっと居心地がいい。

ここに来るまでの道のりは普段の登校の何十倍も辛いけれども……。

その辛さがなければ毎日この時間でもいいなって思えるほどこういう空気は好き。


学校にいる生徒は部活の朝練に来ている生徒ばかりで、教室にはバックが転々とおいてあるだけで誰もいない。

そんなこの空間の空気が落ち着く。


ただもうすでに電車の疲れ俺を殺しに来ている。

眠い、体が重い。

最悪のツーコンボを重ねられる。

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