第144話
自分の学力のなさに絶望しなが今度こそ授業を起きているぞって意気込む。
次の授業は数学。
つまり俺は次の授業を寝たら最初のテストにして赤点の可能性がある。
そして授業が始まった。
最初の五分から眠い。
そもそもここまで寝続けてるから何言ってるか分からない。
マイナス+マイナスでなんで数字が増えてるのか……。
全く意味が分からない上にそれが基礎だなんて恐ろしいことを言ってる。
俺はもう、数学のテストで点数を取ることを諦めた方がいいのかもしれない……。
自業自得とは言え、周りの人は余裕で出来てるのに俺だけ全く理解できないから焦るし、眠らないかもしれないけれども……こんなに周りを気にして集中してない状況で授業を受けたところで何にもならない。
出来ないくせしてそんなことばかりは一緒前に考えられる。
全く持って何のためについてるのか分からない頭だな……。
自分の頭の悪さに絶望しながらも今週末、勉強会あるしワンチャンなんて下らないことを考えている俺がいる。
この頭の悪さがその時だけでどうにかなるはずもないのに。
そしてまともに授業内容を聞いて、ノートを取っていたらチャイムが鳴る。
数学で初めて寝ずに終わりのチャイムを迎えられた。
心の底からホッとする気持ちがわいてくる。
その感情と同時に俺の頭がやばいのではっていう今更な感情もわいてくる。
俺が思っていたよりも俺は馬鹿だってことに気づけた。
それはこの授業で手に入れた間違いのない唯一なこと。
逆にそれ以外は何も。
内容は訳分からないし、周りの人は出来てるから自尊心はなくなっていくばかりだし、悲しいことだらけ……。
中学の付けが高校生になってから回ってくるなんてこの世の中は全くよくできてる……。
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