第143話
チャイムで起きたはいいけれども、黒板に書いてある内容が全く分からない。
多分、黒板を読んで入れれば分かるんだろうけど……そもそも黒板がごちゃごちゃしてから読みにくくて仕方がない。
これで俺がまた一つ馬鹿になってしまった。
寝ると馬鹿になるって分かってるけど……授業は眠くなってしまうから仕方がない。
夜もちゃんと寝てるし、授業中寝ちゃだめだってのも分かってるのに、文系科目の眠たさは異常。
俺はなんで眠たくなるのか分からない。
頑張って起きる努力はしてるのだけれども……起きられない。
起きれている人の心が分からない。
どういう人が起きている人のかすら分からない。
何故なら俺は開始五分くらいで寝ていて一番最初に寝てしまうから。
亀谷君は起きれる人間らしいからコツを教えてもらう。
「それで……どういうことを考えて起きているんですか?」
「っ……。どうも考えてないです。」
「……そうですか。」
悲しいことに俺にとって実用的なことは何もなかった。
俺は一生、文系授業で起きていられないのかもしれない。
数学の方も怪しいけれど……改めて文系のテストも怪しいって自覚させられた。
……これテスト勉強の時間足りるかな。
多分、足りない。
なぜなら頭のお悪い俺は数学、化学に時間を割かなきゃいけないのに文系もやばいとなったら何も助からない。
こんな今更悩んでも仕方ない話だけど……俺は今焦っている。
頭では無意味だって知ってるのに焦っている。
こんなバカが高校のテストを受けて赤点を取らずに乗り越えられる気がしない……。
はぁ……。
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