第132話

「そういえば……部活の入部届、どうします?」

「俺は美術部に入部したいなって思ってます」

「俺は軽音学部に入部したいので……別々の部活になっちゃいますね……。」

「そうですね」

 そんな会話をしながら決心を固める。

 たとえ、亀谷君と違う部活に入ったところで仲が悪くなっちゃうわけじゃないから……。

 そうやって自分に言い聞かせながら美術部に入部する決意を固める。

 

 そういえば、大田君とか取手さん、良子さんは何処の部活に入ることにしたんだろうか……。

 機会があったら話したいな……。


 そして相変わらず授業で寝ることも出来ずに必死に勉強をして気づくともう放課後だった。

 今日は亀谷君が用事があるというので俺は何もやることもなく暇。

 なので一人で帰路をたどる。

「なぁ!一緒に帰らね?」

 一人悲しく帰宅しようとしたときに声を掛けられる。

 振り向くと大田君と取手さんがいた。

 仲良さげに手を組んでいる。

 ……毎日が楽しそうで何よりです。

 醜い嫉妬が心の中から湧き出てきながら返事をする。

「いいですよ~。話しながら帰りましょ」

 そんなことを言って準備を終わらせて、二人と並んで帰宅する。


「二人って部活もう決めました?」

「私は~もう~決めました~。

 薙刀を~続けるのも~いいなって~思っていたんですけど~やめて~ダンス部に~しました~」

「俺はボクシング一択!」


 久しぶりに会話をした気がする。

 そんな二人との会話は盛り上がった。

 盛り上がりすぎて家についても話したりなくて俺の部屋でのんびりお茶会的なことをすることになった。

 


 今はお茶会のための買い物中。

 ジュースに個包装のお菓子。

 そんなものを大量に買い込んで、準備を整え男二人で重いジュース。

 俺より力のある取手さんはお菓子担当に分かれて家まで運ぶ。

 その間も会話は止まない。


 少しずつ会話の内容がなくなってくるのかと思ったらだんだん話が発展してきて盛り上がってくる。

 

 ……これ、今日中に終わるのかな。

 そんな本来しない心配をしなきゃいけないくらいに盛り上がってくる。

 楽しいし、青春している感が強いから最高なんだけど……。

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