第115話

とても楽しい。

今はすでに亀谷君とは別れてしまったけど良子さんと久しぶりにゆっくり話している。


学校の席が隣と言っても良子さんは真面目に授業を聞いていて、俺は不真面目に寝ているせいで全くというほど話すことがない。休み時間はお互い以外の中のいい人と話してるし…。

だから久しぶりで楽しい。


「どの部活見に行きました?」「私は写真部見に行きました」「楽しかったですか?」「なんかしっくり来なくて…。今日の美術部が一番楽しかったです」「自分も今日が一番楽しかったです」


そんなたわいのない世間話をしながら帰路を進む。

マンションが見えてくる。そしてすぐに部屋が見えて来る。

「じゃあまた明日。」

「うん、ばいばい」

そう言ってお互い扉の奥に入る。


…凄い寂しい。この間まで、帰りからほとんど一人だったけど…今日は良子さんと帰ってこれたから。

不思議なくらい、ここが外の世界が切り離されちゃった気がする。でもそれがいやでもない。自分でも何をこの感情はどう表せばいいんだろう。例えば『充実』なんて言葉を使ってもいいのかもしれない。

心が満たされている。だからこんなにも余裕がある。嬉しいな~!


っと飛び跳ねるところだった。こんな時間だから多分下の階の人はいないだろうけど、いたときに苦情はいったら解決できる気がしないので可能でなくとも、問題を起こしたくない。

ここの下が地面じゃないことを改めて実感して慎重に行動する。

最近感情が凄い忙しい。それが楽しくもあり疲れもする。非常にこれからの生活が楽しみ!

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