第103話
「じゃあここを大通。答えてみて」正直、この問題は今日の授業だけで解ける問題だから嬉しい。一つ前の問題は基礎ができてないと解けない問題だったからきつかった。
授業だけはちゃんとうけてるからそういう問題だけは間違える心配がない。いつもは間違えるのが心配で、答えるのがむずかしいけど今回だけはちゃんと受けてる簡単。俺にとってものすごい大事なことだから何度でもいう。今回だけは簡単に解ける。
「授業を終わります。起立。例。」授業が終わってしまった。これから普段は心待ちにしているけど今日だけは来てほしくなかった休み時間がきてしまった。
これからさっきの授業で疲れた心を癒すために休み時間の全てを使う。そうでもしてないと話し相手がいないこんな学校やってられない。
――――――そんな感じで休み時間は寝て過ごし授業を真面目に受けたら最大の難所がやってきてしまった。昼休み。この時間が今日間違いなく一番つらい時間。ご飯をどこで食べよう…。学食も教室も誰かと話している人しかいない。トイレでご飯ってよく聞くけどよく考えたら物凄い邪魔になっちゃう気がする。そんな感じにどこで食べようにも食べるところがなくてお腹は空いているけど図書室に向かう。図書室なら静かに勉強している人とかがいて基本一人だから目立たないはず。中学校で図書室に行ったことはなかったけどアニメはそうだったからそうのはず。
そんなことを思いながら図書室のドアを開けると天国が広がっていた。なんて都合のいいことはなく今のここは人がいない。いるのは司書さんだけ。その司書さんと目が合って図書室に踏み入れて5秒、心が折れそう。
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