第102話
亀谷くんが休みでどうしようもなく暇…。休み時間とかは話しかけに行く勇気もなければ話しかけてくる人もいない。だから『ボッチ』の称号を付けられる前に必殺技の寝たふりを発動する。そうすれば俺はただ眠いから寝てるだけで、友達がいないわけじゃないってことを伝えられる。
「これで授業を終わりにします」普段寝ていて聞くことのできないこの授業の終わりの挨拶を聞くことができた。理由は単純。普段授業中に寝ているところを休み時間に寝ているから眠く無くてこのどうあがいても寝てしまう授業で寝なくて済んだ。
「今日の放課後、どこの部活見に行く?」「バスケでも行く?」そんな楽しそうな声が聞こえてくる。
寝たふりをしているから誰も話しかけてくれない。だからあんなに楽しそうな会話をしているのを聞くと寂しくなってくる。自分で選んで寝たふりをしてるから文句は言えないけど混ざりたい。でも知らない人に話しかけられるほどの度胸がない。
亀谷君がいないとこんなにも学校がつまらないのか…そんな絶望しながら偶然起きた風を装って顔を上げる。そうして時計を見るとまだ休み時間の半分の時間も過ぎてない。だからこれから眠くもないのに寝ている風にしなきゃいけない。
2時限目までは良かった。授業態度が良くなって成績上がるし儲けものだったのに今はとにかく早く学校が終わってほしい。そんなことを考えてる。だって話し相手いないから学校くる意味が分からないし何よりこの突っ伏し続けるこの状態が辛い。腰に来る。
次の時間はものすごい嫌いで苦手なコミュ英。ただ今日だけは授業が楽しみで仕方がない…。そのレベルで暇。
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