第97話
程々というのは眠すぎる今日の最初の授業。朝のホームルーム最中は全く眠くないのに授業が始まったとたんに眠くなってくる。
始まって10分くらいしかたってないのにもう既に先生の話が頭の中に入ってこない。このまま寝てしまったら俺の進級が怪しくなってしまう。ただでさえ最初のテストでの出来が悪いことが確定しているのに…。
テストは今週中に帰ってくるって話だから怖すぎる。そんなことを考えているとまぶたが重くなってくれる。…昨日は早めに寝たはずなんだけどな…。
次に目は覚めたのはチャイムの音にびっくりしたからだった。やばい。今日やったとこ何も分からない。「亀谷君…。助けて。さっきの授業何も聞いてなかった…。」「あー大丈夫だと思うよ。このクラスの半分くらいは寝てたから。」「初めての授業から?」「うん。」…安心した。
「ちなみに亀谷君は起きてた?」「まぁ何とか。」「後でノート見せてください。」流石に周りが寝ていたと知っても落ち着かないからせめて今日の授業の内容くらいは理解しておきたい。
「全然いいよ。なんなら今移してもいいよ。」「あ、ありがと」
次の授業の教科書を準備してからノートを写させてもらう。何となく察せるけどこれ次の授業も懲りずに眠気にあらがえないやつだ。
休み時間中にそう感じていたのにも関わらず、次の授業は眠くなかった。
ちなみに隣の良子さんは授業が始まってから15分でうとうとしていた。クラスを見渡してみてもそんな生徒ばかりでもう先生も気にしていなかった。良かった…毎時間こんな感じならさっきの授業俺は目立ってなかったと思う。
でもこれでもみんなテストの点がちゃんととれる自信があるんだから凄いなって思う。俺は授業中しか勉強する気がないから授業中にしっかり勉強しないとな。
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