第92話
「ふっー…詰んだな…。」今回のテストは今まで生きてきて一番ヤバい。希望だった英語も全く分からなかった。
どうしようかなぁ、主に言い訳とか。
赤点なんて当たり前。今回は一教科も一桁の点数をとらなければ満足感。
ただ多分数学で一桁とるな…。
はぁ…。高校一発目のテストがこれってこれからが思いやられるなー。
でもこれでテストが終わりだから帰れる。遊べる。のんびり寝れる。今日、俺は寝ていない。だから帰ってすぐに寝るか誰かを誘って遊ぶか悩む。
「あ、大通。今日暇だろ。遊びに行こうぜ」「あ、大田君。いいですよー。」亀谷君と親睦会を一緒に遊びに行こうかなって思ったけど亀谷君はテストで疲れたから家で寝るらしい。「どこに遊びに行きます?」「帰るまでにあるのはカラオケ、ボーリング。それくらいだけどどこに行く?」「どこにでもー」「じゃあカラオケに行こう。ついでに信良も誘うから」「分かりました。あとは誰を誘います?」「小宮は?」「ああ~誘いましょ。良子さんもいたら楽しいですよ」
「良子さん、これからカラオケ行くんですけど、一緒に行きませんか?」「あ、行きます!みんな、家に帰ってから寝るみたいでちょうど暇になっちゃったところだったんです。」
「で、どこの~カラオケに~行くんですか~?」!いつの間にか取手さんに背後を取られてて心臓の音がこれ以上ないほどに大きく感じられた。
ここまでびっくりしたことがあっただろうか、いや無い。
「あ、そういえば信良ちゃん自転車通学じゃなかったですっけ?」「私ですか~?私は~自転車で~通学してますよ~」「え…。何キロくらいあるんですか?」取手さんの家は
うちの少し手前。
だから多分15kmくらいはあると思う。「うちから~多分~18kmくらい~だと思います~」そんな距離を毎日自転車で登校してくるなんて…。改めて取手さんってやばいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます