第63話

お土産として買ってきたお菓子が買ってきた次の日にはなくなっていた。そして床に広がっているパッケージ。味見が本格的に食べ始めてしまうぐらいに美味しかった。つまり俺は悪くない。美味しすぎるこのお菓子たちがあれなだけで。

最初の一口に感動して二口目で新しい美味しさにであって三口目で生きていることに感謝してた。食べ終わってしまっても感動が止まらない。これはお金に余裕がなくとも家に常備しておきたいほどの味だった。

こうしていてもお菓子が湧いてくる訳ではないので頑張って動く。とりあえず朝はお菓子をいっぱい食べちゃってお腹いっぱいだから昼こそちゃんと食べよう。

しかもさっき食べ終わったお菓子に家計を圧迫されて財布が軽い。ただ後悔はない。金が振り込まれるまで後一週間。その間に入学式もあるけどその間を野口様二枚。あと小銭が沢山で過ごさなくてはいけない。小銭が多すぎていくらあるのか把握出来てない。俺の頼みの綱はこの小銭だからこれを把握しないとどうやっても一週間は持たない。


小銭を数え結果は469円。今週は2469円で生活しないといけないらしい。外食しなければ特に問題のないだけの量があった。「よしスーパーに行こう」重い腰をあげて動く。


特に何事もなくスーパーに行って帰ってこれた。今週分の食材をまとめて買ってきたからこれ以上はほんとに金を使えない。…こういう時大田君ってどうやってんだろ。後で聞き方を考えながら買ってきたものの整理を始める。もやしが四袋。冷凍の豚バラ肉一袋。卵2パック。お米は家に元々あったから買ってこなかった。そして残りは900円ちょっと。遂に札がなくってしまった。しばらくは肉ともやしの炒め物と卵とじで凌ごう。というか入学式のときの持ち物見てなかった。雑巾ぐらいならどうにかなるからいいけど他のものだったらやばいな。

持ち物リストを確認しても特に問題がありそうなものは入っていなかった。雑巾が三枚と多めなことぐらいしか変わったところがなかった。これは百円ショップで買えるから問題なくて他は筆記用具ぐらいしか持っていくものがなかった。筆記用具はこっちに来るときに全部あること確認したし入試の時も問題なかったから問題なし。


これからどうしようかと悩んでいたら窓が鳴った。ここは地上からそれなりに高いはずなんだけど…

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