第53話

結局お説教が終わったのは俺のお説教が始まってから30分たったころだった。もうそのころには俺の足が動かなかった。足が痺れていたいだけならまだいいけど何も感じない。フローリングに負けた。フローリングマジ強い。これはほんとに凶器。


5分かけて足の感覚が戻ってきた。…今度はなんか痛い。

その10分後、痛みもようやく引いてきて楽になり始めた。ちなみに大田君と取手さんは足の感覚がないときからいない。なんかあの二人イチャイチャ見せつけて来るように寄り添ってんだもん。これを見てたらなんか俺が恥ずかしくなってきたから帰ってもらった。

動けるようになってからご飯の片付けをはじめる。大田君も片付けることを申し出てくれたんだけど俺も一緒に使った皿だから俺が洗うことになった。

時間を見ると未だに3時。朝から大田君を迎えに行き、その後長い長い説教を大田君と一緒に受けて。今日は午前から色々ありすぎてもう疲れた。ただ寝ようにも早すぎるし、そろそろ生活リズムを整えていかないと学校が始まったときに起きられなくなる。

最近ちゃんと起きられてるけど一度崩したら直すのめんどくさいから壊さないように気を付ける。


気づいたら日が沈んでいた。…椅子に座って何をしようかなとボーっと何も考えずに天井を見てたことまでは覚えてる。何かの陰謀か、ご飯に睡眠薬が入っていたか。…俺は薬物類がほとんど効果がないから睡眠薬はないか。じゃあ何かの陰謀だな。

泣きたい。まさかさっきまで気を付けるとか言ってたやつが容赦なく寝ているっていうね。…いや、俺は寝てなかったんじゃないか。きっと瞑想をしていたに違いない。俺凄い。うんそうに決まっている。



夜になった。眠れなかった。ベットの中で何回寝返りを打っても眠れなかった。

瞑想の所為で精神が鋭くなりすぎてるんだな。俺が凄すぎる。

寝返りを打つのを辞めて屋上に行く。暗い夜空を見上げたら眠くなるかも。

コートを寝巻の上から着て外に行く。

階段にいくためには大田君の部屋の前を通る。その時大田君と取手さんの声が聞こえた。「なに俺の楽しみにしてたジュース勝手に飲んでんだよ」「別に~このぐらい~何も~問題ないですよ~。」「いいや、いや何言ってるか分からないんだけど。それ俺のだかんな。」「気が短い~男は~嫌われますよ~」

そんな会話を聞いてから屋上に行く。運動がてら階段で。

俺の足音が響いて気持ち悪い感じ。

「あれ大通君も眠れないの?」屋上に着いた俺を迎えたのは良子さんだった。



~後書き

今回は物語の感じを変えてみました。いつものと今回のどちらの方がよいというのがあればご意見のほどお願いします。


更新が遅くなってしまって申し訳ありません。来週から早めにあげる事が出来るように最善を尽くしますんで今後ともよろしくお願いいたします。

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