第28話 突然の電話には対応の仕方が分からない
「取手さん、今良子さんに連絡していいですが?やっぱりわざわざ話してくれたのになにも手伝わないのは心が痛みますから。」とりあえず今良子さんに連絡していいか聞いてみる。「え~わざわざ~手伝ってくれるんですか~?ありがとうございます~」
なんかもう手伝う前提になってるけど俺一人だけで手伝えるほど恋愛経験ないよ、第一俺がここに良子さん呼ぶ決断できたの大田君と取手さんが両思いなの知ってたからだし。どうにかしてこの情報を良子さんと共有していきたい。まあどうせ今は取手さんが一緒で無理だから考えるの止めるけど、理由は普通に論理的にダメだというのもあるけど何より取手さんが怖い。主に黙ってた俺の身の安全と大田君の貞操が。とりあえず良子さんと連絡を取るためにアプリを開く、同時に良子さんから連絡が来た。もし電話をかけようとしたタイミングで電話がかかってくるとどうなるか、それは用件がなにかを考える時間がないということになる。そんな時にも対応出来る様に備えるのがコミュニケーション得意な人だろうが生憎俺はコミュニケーションが苦手である。そんな人が急に電話を受けるとどうなるか。
「ヴぉじ、もしもし。こちら?大道で、です。」これがその例である。こちら大通ですってなんだよ、なんか違和感しかない。
「も、しも。もしもし小宮です。小宮良子です。」良子さんもなんかてんぱってる。そのせいでも挨拶だけなら俺よりひどい人がいた。これだけが唯一の救いだ、あとなんか和む。
「え~と何か用ですか?」とりあえず要件を聞くことに。
「ごめん。まさかこんなに早く出てくれるとは思わなくて。それで今一人?」
なんか二人きりの方が都合がいい話でもするのかな。なんだろ。あ、でも今日取手さんの練習に付き合う約束じゃん。とりあえず急ぎかどうかの確認からかな。
「今は取手さんと一緒にいますけど急ぎですか?」「え、今信良ちゃんといっしょ?なら夕方から時間もらってもいいですか?」なんか焦ってる、取手さんに知られちゃいけないものかな。というか今更なんだけどいつの間に下の名前で呼ぶほど仲良く。人と仲良くすることにコツとかあったら教えてほしい。
その後結局電話がきれてしまった。しょうがない、もう切り替えて練習しよう。もう取手さんが待ちきれないといった様子でそわそわしてるから。防具を着ることになった。その際また袴着着てないからそれも着る。一応着る練習してきたんだよ、まあイメトレだけど。
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