第25話 部活動体験は過酷である
ラーメン屋から帰ってきた帰りに大田君と恋バナしてから次の日、要するにボクシング行った次の日。これから取手さんと道場で待ち合わせ、先に言っておこう、筋肉痛がやばいと。だって喧嘩とは根本的に注意の払い方が違くてなんか筋肉にきた。そんな状況から薙刀である。もう何かの試練、これはけして部活動体験なんてなまやさしいものじゃない。昨日は慌ただしくなっちゃったから今日はと三十分前に起きた。ここから道場まで十五分ぐらいかかると思うから十五分で準備すればどうにかなる。着替えを済ませるのに二分、その間に目玉焼きを焼いておく。着替え終わったら目玉焼きをご飯にのせ食べる。半熟の卵から零れる黄身と醤油の味が薄らするご飯を一緒に食べる。卵かけご飯と違って濃厚そのもの。火が入り余計な水分が抜けてもっと味がこい。時間を見ると感動しながらご飯を食べてる間にもう十分たっていた。早くしなくては、歯磨きを済ませ家を出たのが十三分前。多分この調子でいけば間に合う。荷物は特になにもいらないと言われてるから走ることができる。まあ、筋肉痛だから本気で走れないけど。とろとろ走ること十分、地図の場所に着いた。そして五分前行動、ただなにも無い。強いて言えば12㍍ぐらいの正方形が描かれた謎の畳が置いてある地面と謎の箱が二つ以外。その二つをかたしたらただの空き地。ただ地面は整備されてて小石一つない。場所は取手さんの家近くなのでは取手さんが先に来てると思ってたけど見たところ居ない。箱の中は気になるがこういう時は下手に触ると得なことがない。なのでおとなしく待つことに。一分も待たずに謎の箱の中から取手さんが出てきた。格好は薙刀やるぞって感じ、大田君とのボクシングは特に準備しなかったからよくわかんなかったけど今回は違う。剣道で使うような防具をつけその下に上白下黒の道着を来ている。どんな練習するんだろう。て言うかなんで屋外にこんな畳とかいろいろ置いてあるの?それを聞かなくては。「あ~来ましたか~。じゃあ~早速~着替えて~ください~。一応~防具も~つけて~貰いたいんですけど~付け方~わかりますか~?」取手さんが着ているのと同じものを渡される。ただ大きさは大きめ、他に細長い袋に入った長いやつを渡される。多分これが薙刀だと思う。それに着替え方も予習で調べてきた。「できると思います。それよりなんで空き地に畳が敷いてあるんですか?」「家で~余ってたから~持ってきました~」いや何キロあるのこの畳。結構な量あると思うけど。
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