第14話 スーパーまでの道のり

課題をもらって帰路につく。駅に着くと合格したうれしさもようやく落ち着いてきたので昼御飯の話になった。「お昼ご飯って~皆さんは~どこで~食べますか~?私は~家に帰ると独りで御飯になってしまうので~食べる人~いない人一緒にたべましょ~」取手さんが話題を切り出した。御飯を食べるならその辺のコンビニでお弁当でも良いけど、せっかくの高校合格祝いだからもっと豪華で特別な時に食べるものが食べたい。それにどうせ一人暮らしで食べる相手いないし。「どうせなら、祝い物食べたくね?」大田君もいないらしい。それに同じ意見だった。「外で祝い物食べるとやたら高くなりますし、誰かの家で作って食べませんか?」意見を言うのまじ緊張した。こんな感じで家で祝い物を作り、食べることに決まった。そうえば良子さんは家で食べるのか俺らと食べるのかどっちにするのか言ってなくね?気づいたらすぐ行動するのが大通一直。良子さんの予定を聞こうとして良子さんの方を見てみると、もう既にいろんなもののレシピを見てる。良子さんが作る気か?!次こそは俺は耐えられない自信がある。あの激辛を通り越して人の食べるものではないものを食べたら。良子さんのテリトリーに引き摺り込まれたら死人がでる。頑張って阻止しなければ。「あ、自分一人暮らしで遠くないので俺の家使います?そしたら俺は料理できる方だと思うのでいろんなものできますけど」俺が料理をすることをさりげなくアピールすることで良子さんが料理する可能性を下げていく、俺にしてはよくやったほうでは?

「じゃあ~お言葉に甘えさせても~いいですか~?」取手さんは俺の家で料理することに賛成らしい。「俺も問題ないぜ。どうせ、家はひと招き入れられるほど綺麗じゃないし」良子さんも上の空で賛成してくれた。良子さんが料理する可能性は少なくなった。

俺の家を使うことになったが材料が足りない、ということで材料を買いにスーパーへ。マンションヨーロッパアルプスの近くにあって、徒歩で五分もかからないところにある、モンブランというお店に来てみた。なんでこのあたりってヨーロッパの山の建物ばっかりなの?なんかヨーロッパと深い交流があっるの?スーパーまできたら二手に分かれることに。良子さんと俺、大田君と取手さんのペアで行くことに。この組み合わせが決まった瞬間に大田君の顔が死んだ。まともに見ている方がつらくなってくるほどに。それから、買い物がすみ次第スーパーの駐輪場で集合となり解散する。

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