第7話 良子の隣人は実は凄かった

「いや~別に良いよ。こっちは怪我してないし。」

こんなことを軽く言ってるがそれ自体やばい。体は細くはないけど、筋肉が有り余ってるって感じじゃない。これといった特徴は怪しいぐらい。そんな人に素人が見ても早くて凄いのが分かるパンチを、避けるだけじゃなく反撃まで混ぜていくなんて。第一攻撃に対して恐怖とかが一切ないようにみえた。自白すると今とても動揺してる。それこそ目の前でおきたことを直視することが難しい程度には。ただ頑張って整理していく。大通君の動きは格闘技とかあんまり見ないけどそういう洗礼された動きじゃなかったように見えた。まともに生活してたら一生身につかないような、本能的に攻撃したような感じだった。そうえば大通君あんまり過去について触れようとしない。私はあんまり人と話さないからわかんないけど、初対面の人とはどういうことが好きとか両親の話とかするものじゃないの?それに大通君の両親見てないし、学生が一人で本州から北海道に引っ越してくるの、あんまないことだと思うけど。こんな踏み入ったこと聞いていいかな?

そんな感じで人と話してこなかったことを後悔していると、悩みの中心である本人が口を開く。「ちょっとなんか誤解されてる気がするので言い訳聞いてもらってもいいですか?」少し間を開けてから反対意見が出ないのを確認して続ける。


「まず両親はあまり良い人間ではなかったです。理不尽に切れては支離滅裂になったりそんな感じの人だったのて元々俺とは仲良くなかったですし俺の弟も仲良くなかったです。」とってもどうでも良いことたけど今初めて大通君に弟さんが居ること知ったんだけど。仲いいのかな。質問したいな、ダメかな、ダメだよね。後で個人的に聞こう。そんなことを考えている間にも話しは進でいた。「長男の俺には頻繁に手を出してきてそのたびに返り討ちにし続けてたんです。人雇ってまで俺をたこ殴りにしようとして。これが俺が平均以上に強い理由です。だから不良だったわけではないですよ。」私とお母さんの顔をみて「だから不良だったわけではないですよ」と再びいう。お母さんが「それがこっちに一人できた理由と関係あるの?」と聞く。そうやると自然になるのか。大通君は「まあここまで話したらこっちにきた理由なんてすぐ話し終わりますけど、言います?」質問に対して質問で返すなんて。まあ気になるのは事実だけど。とりあえず頷いておく。話すことを決めたのらしく「母が弟に手を出したんです。普段は俺だけにやってきてたから、弟も俺も警戒してなくて。それでいつもは手を抜いていたんですかが、手を抜かずに本気でやってしまって家にいれないぐらい盛大にやらかして、両親も同じ気持ちだったんでしょう。次の日にはここに引っ越してくることになってました。そのときに、生活費もそれ相応の料金毎月振り込んでくれって頼んだらすぐにOKしてくれたので生活費の心配はないですよ」話し終わたっようですっきりした顔していた。不覚にも格好いいと思ってしまった。とってもどうでも良いことたけど、大田さんが暴力的だったのは寝て居るところを邪魔されて切れていたらしい。大丈夫かな、残りの人生?

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