第4話 小宮良子の内心

今日は珍しいお母さんが家にいる。うちはお父さんがいないから、お母さんが一人で私と自分の分の生活費を稼いでくれてる。だからほとんど家にいない。今日みたいに一日休みなのだって1ヶ月に一度くらいだし帰ってくるのは8:00ぐらいだけど、いつもとてもつかれてる。そんな中でも私のご飯を用意してくれてる。最近はどうにか、家事の手伝いができるようになったとはいえ心配して速めに帰っきてくれる。

そんな過去を振り替えりながら、アイスを食べようと冷凍庫を見るとお母さんと私が好きなアイスがない。コンビニで買ってこよう。部屋着から出かける用の服に着替える。最後に中学の卒業祝いに買ってもらったイヤリングをつける。そこまで高いものじゃないけどわざわざ買ってもらったものだから極力つけるようにしている。コンビニに行く準備を終え、コンビニにいく。

よかった、あった。人気の種類のアイスだから時々売り切れちゃてないことあるから着くまで祈りながら来ただけは、ある。家の前まで来ると不審者が。こういうときは見ない振りに限る。横を通ろうとしたときに、「あの、そこの道行く女性」回りを見渡しても私以外に女がいない。不審者に声をかけられた。「えっと、何か?」心底やな顔をしていたと思う。そういうので興奮する人じゃないといいけど。この人の気持ち悪さ加減を考えて次の質問を待つ。そこで返ってきた質問は私の予想を超えていくものだった。「道に迷いまして、マンションヨーロッパアルプスに行きたいのですがここからどうやって行けば?」この文自体はよく聞くし、あまり不自然な文ではないけどその建物の前で聞かれたらおかしな人を見る目で見てもしょうがないと思う。それからここが目的地であることを伝えマンションの中へ。アイスが溶けてしまうかもしれない。

それからしばらくして自己紹介が聞こえて来た。2回目の火事から人は住んでなかったと思うけど

それも一時間くらいで静かになったと思ったら呼び鈴がなった。お母さんが対応してくれた。そこからしばらく玄関で立ち話をした後私の部屋にお母さんがきてここに人を入れる約束をしてしまったという、しかも男の人。下であった人のように怪しい人も世にはいるわけだからしっかり許可を取るべきだと思う。そういうことで説教をすべく玄関へ。そこにいたのは下で会った不審者擬きだった。二人まとめて説教をする。

あらかた説教をし終え自己紹介を終えたら不審者擬き、大通一直を部屋に招き入れる。やばい、人を部屋に招いたの初めてで緊張する。ずっと友達できてなかったし、引きこもって勉強とか読書とかしかしてこなかったから。初めて部屋に入れたのが不審者擬きこと大通一直だとは。

これ何か喋った方がいいやつか悩んでいると、突然大通一直が時候の挨拶を始めた。やっぱり不審者?普通唐突時候の挨拶てっするもんなの?ネタかな?のかった方がいいの?結局、話をそらすことに。自己紹介で引っ越してきたって言ってたから無難に「どこから、引っ越してきたの?」と聞いてみた。移動手段の飛行機に関しての感想までくれた。でも飛行機ってのたったことないからよくわかんないや。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る