黒い影

第16話 約束

モスタルは、白い蛇を肩に乗せ、丘の上をゆっくりと踏みしめて行った。


「蛇はただ林檎の場所を教えただけなんだ」


 去り際そう言うのが聞こえた。もうおいらは見えていないようだ。

 

 さようなら、モスタル。また会う日まで。


 夜が来る。おいらは笑みを信じた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

コトルの林檎 瑞浪イオ @io-mizunami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ