第37話、其のメイド……秦野に現る
小田原はカマボコの町です。
厚く切ったカマボコを、わさび醤油でいただきます。
「おいしい」
「ヒリヒリする」
「大ちゃんにはワサビはちょっと早いかな」
それから、ちょっと足を延ばして湯本までいけば、温泉があります。
温泉があれば、硫黄が取れます。
ゴムに使う硫黄を大量に確保して、ゆっくり温泉で疲れを癒します。
「やっぱり温泉は気持ちいいよね」
「私、温泉は初めてなんです」
「温泉はね、体の芯から温まるから、色んな病気に効くのよ。
ここは、ちょっとピリピリする感じが」あるから、肌によさそうね」
温泉を出て小田原に戻る途中で魔物に出くわしました。
溶岩魔人です。
「深雪さん、水魔法を試してみなさい」
「はい、『
楽勝です。
溶岩魔人はエフェクトを残して消えてしまいます。
小田原といえば、干物もあります。
カワハギのみりん干しを七輪であぶっていただきます。
うーん、絶品!
翌日から簡易鎧のフィッチングを始めます。
もう、慣れたもので、どんどんこなしていきます。
小田原では、残念ながらパーティーメンバーは見つけられませんでした。
小田原の次は松田です。
酒匂川沿いに上っていくと、シカの魔物オオツノが現れました。
「大五郎、倒せるかな」
「楽勝だよ」
大五郎は雷撃で切り伏せます。
「雷撃も思い通りに使えるようになったみたいね」
「うん、簡単だよ」
松田でお昼ご飯を食べて、丸子屋さんにタコ焼き器を納めて秦野に向かいます。
ここからは、山道が多くなります。
獲物もイノシシや熊系が多くなってきます。
魔物だとオークが増えてクマウマも出てきますが、全部大五郎と深雪さんに任せられます。
このあたりに来ると、山賊も出没します。
「へへへ、おいしそうな姉ちゃんたちじゃねえか」
「食べるとお腹壊しますよ」
「活きのいい姉ちゃんだ。やっちまえ」
シュンシュンシュン
全部、足を切って放置していきます。
番屋に連れて行くのも面倒なので、念入りにアキレス腱などを切ってやります。
秦野の冒険者組合で獲物を買い取ってもらいます。
イノシシ・シカ・オーク・クマウマを出します。
「おお、これは見事な角だな。これも買取でいいのかい」
「お願いします」
行く先々で簡易鎧を頼まれるんですけど、まあ、私は儲かるんですけどね。
ジュラルミンが足りなくなってきたので山に向かいます。
アルミは自然界に大量に存在するので、するに大量のアルミを入手できます。
魔法以外だと、電気が必要なので、土魔法がないと取り出せないんですよね。
おかげで私はウハウハなんですけど。
チタンも採れたので、深雪さんに手甲というかメリケンサックを作ってあげます。
「こんな武器があるんですか」
「格闘家にとっては強力な武器よね」
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