第20話、其のメイド……ポテチを食べたくなる
「すごいのよ、もうサンプルを見た途端、みんな目が輝いちゃって」
「そんなに……」
「だって、みんなして自分の試着用を作り出しちゃったのよね。
もう、売れること間違いなしよ。
もし、販売前に同じの着てる子がいたら、服飾組合の子だから」
「いずれは、男性用のサイズも必要になりそうですね」
「それ、もう計画に入ってるわよ。
もうね、漢字の検討してるわよ。
仁とか、漢とかね。
どう、これでゴーサイン出してもいいかな?」
「あっ、お願いします」
「妙子、明日から一人店員を増やすからな」
「急にどうしたのよ」
「竹ペンの人気がすごくて、製造が追いつかないほどだよ。
それに、ゴムを使った草履と靴も明日から販売するからな」
「八百肉さんの人気もすごいし、マルコちゃん台風ね」
「えへっ、儲けさせてもらってます」
「八百肉さんの取り分はどうなってるの?」
「道場の食材を無料にしてもらってます」
八百肉さんの方も、一人手伝いを雇うそうです。
フライヤーも追加するそうなので、新メニューを教えてあげます。
トンカツです。
パン粉は堅いパンをおろし金ですりおろします。
小麦粉に卵を入れて練ります。
豚肉の両側に味噌を塗って衣をつけて揚げます。
最初は低温で、色づいてきたら高温の方に移してきつね色になるまで揚げます。
「こ、これは…」
「ボリューム満点ね」
「味噌を塗らないであげたものは、お醤油とマヨネーズとマスタードを混ぜてつけると美味しいですよ。
それと、大根おろしでもいけます。
あと、おかみさんの方ですけど…」
スライサーを作ってきたので、ジャガイモをスライスしてサッと揚げます。
最後に塩を降って完成。
次に、レンコンを薄切りにして揚げ、仕上げに七味唐辛子パラっとふります。
「ポテトチップスとレンコンチップスです。
こっちはおやつですね」
「こ、こんな食べ方ができるなんて…」
「冷めてもおいしいですよ」
「ああ、マルコ様様だな」
「ホント、道場に足を向けて寝られないわ」
「おまえ、俺には平気で足向けて寝るくせに…」
帰ってから、剣の練習です。
2mの剣を狙った場所に突き刺すのは難しいです。
特に、高速移動を使うと、極端に命中率が下がります。
でも、練習あるのみですね。
今日の晩御飯はトンカツです。
山盛りのキャベツ千切りも作りました。
みんなの反応が楽しみです。
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