第13話、メイドの知らない物語 02

 -どういうことだ 刻印を刻むのは神にしかできないはず


 -しかも金の刻印付与のうち、抽出・成形まで可能となると

  限られた神しか付与できないはず


 -アテナ ヘファイストス 天目一箇神あめのまひとつのかみ アルテミスあたりか


 -アテナ様とヘファイストス様は休眠中です


 -天目一箇神様とアルテミス様は所在が確認できております


 -まさか、天照大御神アマテラスオオミカミ様が…


 -ありえん アマテラス様がこうした些事に関わるなど考えられん


 -アマテラス様所在不明です


 -アマテラス様であれば、この程度の世界改編など容易いかと…


 -確かに、日本贔屓びいきのアマテラス様ならば…


 -だが、あのようにㇺさい浪人の姿など、到底アマテラス様とは思えぬ


 -いや、よく男装はされているようだ


 -そういえば、坂本龍馬の時も…


 -ああ、突然介入され、あくまでもとして歴史を動かされた…


 -あの引き際は見事だった


 -もう少し長生きしたら、表舞台に引っ張り出されていたからな


 -いまだに、下界介入のお手本といわれているからな


 -あの時は、土方歳三に扮していたスサノオが悔しがったっけな


 -ああ、姉であるアマテラス様と直接交戦できる機会なんてないからな


 -そういえば、今回は天狗であったが…


 -イソラが、スサノオに直接依頼したようだが


 -スサノオに、あのような芸の細かいことが出来るはずあるまい


 -あはははは。イソラの失態だな


 -それを、アマテラス様がフォローされたというわけか


 -スサノオが目覚めたときに教えてやろうではないか


 -悔しがって、また神殿を壊すんじゃないか


 -それで、スサノオ本来のお役目の方はどうなんだ


 -あの小坊主を格闘家に育てて参戦させる


 -スサノオに任せて大丈夫なのか?


 -いなくても大丈夫だ。役を与えておかないと、勝手に乱入されるからな


 -アマテラス様の連れている子供も気になるところだな


 -最終決戦には参戦してくるだろうな


 -そうなると、剣士二人のツーアタッカーだな


 -いや、ルイージが剣の修業をしていないからな


 -あいつ、目的地の紙をまだ見ておらんぞ


 -タケミカヅチの元で修業しないと、剣を極めるのはむつかしいぞ


 -だが、やっとビビりから卒業しかけたところだからな


 -まあ、神界から直接働きかけることはできないから、

  マルコに任せるしかできまいて


 -マルコ自身はどうなんだ?


 -なんで刻印を四つも与えたんだ


 -予定では、大地の刻印だけだったはず


 -カグツチがスケベ根性を出して与えたからか


 -刻印五つってのはどうなんだ


 -過去に前例がない…


 -戦力としての評価が難しいところではあるな

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