未来予想図

第1話

俺は、霊感がある。街を歩いていると、いつもではないが、霊が、見える時がある。歩いている人の背中におんぶしている格好で、憑依している霊を見たことがある。多分とりつかれてるこの人は、やること、なすこと、ろくな事ないだろう。また、膝から下のない霊が、こちらに向かって普通に歩いているのを、ずっと、見ていると、いつのまにか、俺のすぐ横に移動してきて、「よくわかったな！」と、言われたことがある。俺の祖母は霊媒師。５年前に亡くなった。俺は、遺品として、その祖母が霊媒で使用していた水晶玉をもらった。使用方法としては、適切ではないかもしれないが、ナンバーズ４という宝くじがあるが、一回、その水晶玉で占ったことがある。すると、４６４９（よろしく）の数字が浮かびあがった。ストレートが見事に当たり１００万近い当選金を手にした。でも、あまり気乗りしない時は、いくら水晶玉に念じても何も起きない。ある日、”そうゆう気分”になったので、水晶玉で占うことにした。今般の、このコロナ感染は、いつまで続くのか。すると、完全に終息するのは、２年と出た。では、オリンピック開催は？残念ながら中止のようだ。次の首相は？おっ！この人か！今の東京都知事をやってる人じゃん。今、一番気になってる南海トラフ地震は、いつ頃起こるのか？んん、どうやら２年後のようだ。ここはどこだろうか？もう街並みは、滅茶苦茶だ。と、いうことは、コロナ収束後にくるのか？よく見ると、富士山も噴火してるではないか。これじゃあ、泣きっ面に蜂だなあ。３，１１の東日本大震災よりひどい状況だ。前途絶望だ。もっと、先の未来は、どうなんだ。よし、３０年後の日本を見てみよう。俺は、水晶玉を見て念じた。おっ、何か出てきたぞ。何だ？車が、空飛んでるぞ。手塚治虫の世界だ。しかも、全部の車、電気自動車のようだ。ここは、どこの街だろうか？人間が、歩いているのと、一緒にロボットが、普通に歩いているではないか。ロボット化が、ここまで進んだのか？ならば、自分の寿命は？何歳まで生きる？俺は念じた。すると、、、。何だと！！今日？？？どうゆうこと？なんだ、この水晶玉ふざけているのか！よ～し今日は、これから一歩も外にでないで、家に閉じこもっているぞ。今日なにもなく、俺が、生きていたら、今までの予想が、嘘、デタラメと、いうことになる。そうなって欲しいものである。すると、”ピンポ～～ン”誰だろう？俺はインターフォンから言った。「どちらさんですか？」「宅急便で～す。」「宅急便？何か頼んだっけ？」俺は、玄関ドアを開けた。すると、突然、その配達員らしき男（変質者？）が、包丁を出して、俺は、腹を刺された。俺は、予言通り、出血多量で死んだのだ。やはりすごいな、あの水晶玉は。すると、今までの予知は、本当に起こるということか。まあ、いいや、どうせ、俺は、”あの世”だ。