第4話 過去 「3」

 そこであることに気付いた。


   まだ1人来ていないじゃないか。


 初日からいないとはどうしたんだろう?

と、思いながらいると先生が喋りだした。


 「これからこのクラスで1年楽しく過ごして下さい。」


 そんなの無理だね。僕はそう思った。

 理由は沢山あるが、強いてゆうならば人間が嫌いだからだ。

 

 女子に慣れるのが目標だが、まず人間が嫌いなのでそこから治さなければならない。

 

  「金澤咲良、電車に乗り遅れて、遅れてしまいました。」


 急にドアが開いたと思ったら大きな声で謝ってきた。そして自己紹介も兼ねて。


 


 



 

 

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