第121話 ノーヒットノーラン

むしろを開けろ、中をあらためる!』

『何をしてるんだっ! 早くしろっ!』

『急げっ! 急げっ!』


 有無を言わさぬ命令口調の声が次第に近付いて来る。


 恐らく検問の兵だ。

 順番に積み荷を確認しようとしているんだろう。

 俺の記憶が確かであれば、前方の荷駄は比較的小ぶりな荷物が中心で、中団には俺達奴隷の乗る荷車が続き、後方には樽や袋詰めされた大型の荷物が連なっていたはずだ。

 前か後ろか真ん中か……何処から調べ始めるにせよ、俺達の所に検閲の手が及ぶのも時間の問題と言う所か。


『無礼なっ! この旗が見えぬのかっ! 我らはベルガモン王国直轄の商隊ぞ、それを知った上での狼藉ろうぜきかっ!?』


 この勇ましい物言いは、例の青年だな。

 荷駄隊を預かるリーダとして、また仮にも一国を代表する者として当然の物言いではあるが……外の騒ぎが一向に収まらない所を見ると、ベルガモン王国と言う虎の威もさしたる力は無いのかもしれん。

 ベルガモン王国って所は大国だと聞いていたんだが。

 身を寄せる先として、ベルガモン王国を頼ったのは誤りだったか?


 押し寄せる後悔の念を、俺は歯を食いしばる事でジッと耐え忍ぶ。


 いや、今さら後悔した所で何一つ解決なんてしねぇ。

 今の時点で俺が出来る最良の方法を考えるんだ。

 考えろ、俺っ! 考えるんだっ!


 俺は檻の片隅で両膝を抱え、思考の奥深くへとダイブして行く。


 まずはこの検問だ。

 普段はやらねぇ結界まで張ってるって事ぁ、コイツぁ完全に俺達狙いだと思って間違い無ぇ。しかしこの国の技術水準から行くと、俺達の顔写真が出回っているとは考えにくいからな。つまり、俺達の風体や人数は周知されているかもしれねぇが、俺達の顔までは誰も知らねぇってこった。


 となればだ。


 つまりこの検問自体の目的は、怪しいヤツらがいたら足止めをして時間稼ぎをしつつ、教団の幹部連中が確認しに来るのを待つって段取りか? いやいや、教団の幹部連中の人数なんて高が知れてる。しかも昨日の騒動の最中蓮爾 れんじ様の能力で大勢の司教連中が死んじまってるからな。ただでさえ気位の高い幹部連中が本当かどうかも分からねぇ情報に振り回されて、わざわざこんな所にまで来るとは思えねぇ。そうすると、怪しいヤツらは捕縛された後に教団へと連れ戻されて、そこで裁きを受けるって言うのが一番濃い線だろう。それでありゃあ、連行途中に逃げ出す事だって出来るかもしれねぇ……。


「甘いのぉ……」


 そんな俺の考えを見透かすように、隣の爺ィが呟いた。


 チッ、俺の考えを読んでやがったか。

 これだから神様ってヤツぁ……。


「なんだよ爺さん、何か言いたい事でもあんのか?」


「ヌシの心の中を勝手に読んだのは悪かったが、その予測は微妙じゃな」


「なっ、何が微妙なんだよ! ……うぷっ!」


 ここで突然。

 爺ィがしなびた両手で俺の顔を包み込む。


「うぉ! 臭っせ! 何しやがんだよ、爺さん!」


「おいおい、動くな動くな。だいたいそんな小綺麗な顔をした奴隷がどこにおる。せめて少しでも疑られぬよう、藁に付いた泥でも顔に塗りたくっておけ。後は首筋や耳の後ろも入念にな」


 なるほど、確かに爺ィの言う通りだ。

 辺りを見渡してみると、確かに他の奴隷たちも泥と垢にまみれ、かなり薄汚れているように見える。

 どうやら俺は、この中で完全に浮いた状態だったようだ。


「あぁ……なるほどな、分かった。確かに必要そうだな」


 俺は檻の底に溜まった泥のようなモノを掴み取ると、まるで顔を洗うような勢いで顔一面に塗りたくってやった。


「おいおい、そんな乱暴な塗り方があるか。せめて目の周りと口まわりはヤメておけ。訳の分からん病気になるぞ」


「まっ、マジかっ! ペッ、ペッ!」


 そう言う大事な事は、もっと早くに言ってくれよ。

 俺は顔に塗った泥汚れを、慌てて服の袖で拭い落とす。


「ほっほっほ。そのままで良いからまずはワシの話を聞け。ヌシらは教団内でクーデターを起こした訳じゃろ? つまり、教団側からすれば、ヌシたちはおたずね者と言う訳じゃ。しかも、このおたずね者は凶悪犯でありかつ、並みの兵士では相手にならぬほどの危険な力を持つ司教位と来たもんじゃ。そうなった場合、追手側の出す命令はどうなると思う?」


「ど、どうなるって……」


「本当にニブいのぉ。おたずね者は生死不問dead or aliveとなるに決まっておろう? 生きて捕らえよ! などと、悠長な事を言うはずが無い」


 確かに爺ィの言う通りだ。

 危険度を鑑みれば、俺達を生きて捕縛する意味が無い。

 仮にクーデターが成功していたとしても、俺達は口封じのために殺されるはずだったし、クーデターが失敗していた場合はなおの事、クーデターの実行犯として殺される事になる。どちらにせよ、この世から消される運命は避けられないと言う事か。


「いやしかし爺さん。俺達はいまベルガモン王国の庇護下にある。もしこの場で俺達が殺される様な事態にでもなれば、メルフィや教団はベルガモン王国との戦争に発展しかねんはずだ。そう簡単にヤツらだって手出しは……」


『『うぉぉぉ!』』


 そんな俺の微かな希望は、突然の鯨波げいはによって無残にも引き裂かれた。


「ほれみよ。始まった様じゃぞ」


 爺ィの言葉に続けて、激しい剣戟の音までが鳴り響き始める。


 どう言う事だ?

 メルフィはベルガモンと戦争になっても良いと言うのか?


「いや、違うな」


 この知った風な口を利く爺ィの落ち着き具合が妙に癪に障る。


「もっとコトは単純じゃ。正当な理由さえあれば、外交問題にはならんし、ましてや戦争にもならん」


「正当な理由?」


「そうじゃ。例えば、運んでいた奴隷が突然反乱を起こし、ほとほと困っておったベルガモン王国の商隊を、メルフィの国軍が急遽駆けつけ鎮圧した……ありそうな話じゃろぉ?」


「しかし目撃者が……そんなデタラメ通用するはずがねぇ」


「目撃者ぁ? 恐らくこの検問の周囲は既にメルフィの国軍が抑えているであろうよ。それに、ベルガモンの兵が全滅すれば……」


 つまり、死人に口なしって訳か。

 コイツらだったら正直やりかねん!


「爺さん! 何か手立ては!? 助かる方法はねぇのかよっ!」


 俺は爺ィの胸ぐらをつかんで力任せに揺すってみせる。

 しかし、爺ィは俺のされるがままに首をぐらんぐらんと振られているだけで。


「おいおい、無茶をするな。ワシの首がもげてしまう」


「おい爺さん! アンタ神様なんだろ! 何とかしてくれよ。って言うか、出来るだろそのぐらいっ!」


「当然じゃな。ワシの手に掛かればそれぐらい」


「それなら、直ぐに何とかしてくれよっ!」


「しかし、なぁ……」


「しかし? しかしって何だよっ! いまこの火急の時に、しかしって一体何だよっ!」


「ワシの今回の目的はスローライフじゃし……」


 駄目だ。

 この爺ィは現世に介入する気ゼロだった。

 仮に自分が死んでもやり直しが利く。

 しかも、ヤツからすれば俺達はいくらでも替えの利くNPC程度の存在でしかねぇ。

 わざわざ自分の楽しみを捨てて、スローライフ縛りを止める必要性すら感じねぇって事か。


『『うわぁぁ! うぉぉぉ!』』


 薄いむしろ越しに、乱戦の様子が伝わってくる。

 優勢か、劣勢か?

 僅かに開いた隙間すきまから何とか外を覗いてみるが、残念ながら優劣までは分からない。


 ――バサバサ、バサァァッ!


 俺が食い入る様に外を覗いていた最中、掛けられていたむしろが一気に剝ぎ取られた。

 外は紫がかった朝もやが立ち込め、日の出前にもかかわらず、空は薄っすらとした光を蓄え始めている。


『お前達かっ! 王都を混乱に陥れた奴隷たちと言うのはっ!』


 とんだ言いがかりだ。

 混乱もなにも、ただ今をもってして、檻の中に入れられて大人しくしているだけだ!

 ふと横をみれば『ほれ、言わんこっちゃない』とでも言いたげに、眉を上げておどけた表情を見せるクソ爺ィ。


『王都を騒がす賊徒は討ち取らねばならぬ。観念してその場に平伏ひれふせっ!』


『『ひっ、ひぃぃぃ!』』


 堂々たる体躯を持つ兵士の怒声に合わせ、近くに座っていた奴隷たちが一斉に平伏する。


『この国賊めっ! 暴れるだけでは飽き足らず、王都に火を放つとは言語道断っ!』


 ――ザクッ! ズブズブズブ!


 平伏する奴隷の肩口へと突き出された槍は、鈍い切断音とともに男の上半身を貫通。その穂先は男の脇腹にまで達していた。

 完全に即死だ。


『ふんぬぅ!』


 その後も兵士は突き入れた槍を力任せに引き抜こうとするのだが、穂先に人肉が絡みつくのか、それとも肋骨にでも挟まったのか。

 引き抜く槍に合わせて奴隷の体が、何度もなんども檻の格子へと打ち付けられる。


 ――ガッガッ、ガガッ、ガゴッ!


『えぇいっ! 死人しびとのくせに邪魔だてしおって!』


 何度も格子へ打ち付けられ、血まみれとなった肉塊に唾を吐きかけると、兵士は次の獲物に狙いを定めた。


 ――ザクッ! ズブズブズブ! バシュッ、バシャバシャバシャ……。

 ――ザクザクッ! ズブズブ! バシャバシャバシャ……。

 ――ザク、ザクッ!


その後は小気味よいテンポで奴隷を串刺すと、次々に肉塊へと変えて行く剛腕の兵士。……やがて。


『よし、次はお前だ、クソ爺ぃ! そこへなおれっ!』


 ついに隣の爺ィへとターゲットが絞られる。


『そのまま動くなよっ! セイヤァ!』


 言うが早いか。

 力のこもった槍先が、老人の後頭部目掛けて振り下ろされた!


 ――ガコッ!!


 目の前に広がるのは、ザクロのように打ち潰された老人の頭部……ではなく。

 老人のヒゲを僅かにかすめた穂先が、荷台の床へと無情にもめり込むさまであった。


『ぐぬぅぅ! 生意気なクソ爺ィめっ! 次はそうは行かんぞぉ! セイヤァ! セイヤァ! セイヤァ!!』


 何度となく繰り出される容赦のない刺突。

 しかし、そのどれ一つを取ってみても、老人の素肌に触れる事すら叶わない。


『小癪なぁぁ! クソ爺ィィィ!』


 怒髪天どはつてんくとはまさにこの事か。

 顔を真っ赤に染め、兵士は己が怒りを隠そうともしない。


「爺さん! あんたスローライフするんじゃ無かったのか!?」


 俺は兵士の顔を見据えたままで、横で平伏し続ける老人へと問いかけた。


「そうさのぉ、本来はここで殺されて、振り出しに戻っても良かったんじゃが……槍に刺殺さしころされるのは流石に痛いからのぉ……」


 あぁ、やっぱり神様でも痛い事は痛いんだ。


「それにのぉ……」


 それに?


「この兵士があまりにも気に食わんでなぁ。まぁ一人ぐらい処分した所で大勢に影響は無いじゃろうし、コイツの事はノーカンと言う事でどうじゃろう。なぁ、お前はどう思う?」


 どう思うって……。


 って言うか、ココはノーカンでしょう!

 えぇ、もちろんノーカンだと思いますよ。

 いやいや、絶対にノーカンに決まってます!


 一人ぐらいした所で、神様のスローライフ縛りは十分に継続中ですよ。

 ほら、あれあれ! あれですよ、あれっ!

 ノーヒットノーラン! そうそう、ノーヒットノーランと一緒ですよ。

 ノーヒットノーランは、四球フォアボール死球デッドボールはアリですからね。

 えぇ、一人ぐらい死球デッドボールにした所で、ノーヒットノーランは継続中ですよっ!


「でもなぁ……」


 でも? でもって何ですか?


死球デッドボール出しちゃうと、完全試合パーフェクトじゃなくなっちゃうしのぉ」


 何コイツ、めんどくさい。


「ん? 何か言ったか?」


 いえいえ、なんでもありませんよ。

 そう言う意味ですと、神様が降臨された際にも司教位は何人か命を落としている訳ですし。

 まぁ、あれもノーカンではありますが、そう言う意味ですと、今回狙うべきは完全試合パーフェクトと言うよりは、ノーヒットノーランでは無いでしょうか?

 そうですよ、いま狙うべきは、ノーヒットノーラン、ノーヒットノーラン一択しかありません! 是非、この不埒ふらちな悪行三昧の兵士は死球デッドボールで退場いただいて、その後はゆっくりとスローライフをお楽しみいただければと思いますっ!


「そうかぁ。うぅぅん……ヌシに言われると、確かにそんな気もして来たなぁ。よし、それじゃぁ、そう言う事にしてみるか」

 

 老人は何気ない仕草の中で、檻の中にぶちまけられた血だまりの一つに軽く手を伸ばした。


『クソ爺ィィィ! 今度こそ動くなよぉ!』


 そんな老人の動きなど全く気にする事もなく、槍の穂先で狙いを定める屈強の兵士。


『何を言うちょる。お前こそソコを動けんようにしてやろう』


 ――ピュッ!


 老人が軽く指先を動かすと、その動きに合わせ血だまりの中から細い糸のようなモノが兵士の胸元へと向かって一瞬のうちにほとばしった。


『アガッ……』


 なっ……何が起きた?


 怒りの形相とは少し違う。

 不安と恐怖、更には困惑と驚きを綯交ないまぜにしたような。

 そんな一種独特な表情を浮かべたまま、その兵士は突然、石像のように動かなくなってしまったのだ。


『おいっ! おい、どうした!?』


 不審に思った仲間の兵士たちがすぐに駆け寄り、身動ぎ一つしなくなった兵士の事を取り囲む。


『おいっ! おいっ!! 大丈夫か!? おいっ!』


 ――ゆらり


 おそらく仲間の誰かが押したか引いたかしたのだろう。

 バランスを崩した兵士は、石像のように固まった状態のまま、ゆっくりと地面に倒れ込んで行く。


 ――ガコッ、ガラガラガラ……。


 脆い。脆すぎる。


 それは石像と言うより、繊細な氷で造り上げられた彫刻のように、地面へと触れた場所からバラバラと砕け散ってしまったのだ。


 一瞬の静寂。

 しかしその静けさは、たった一人の兵士の叫び声によって脆くも崩れ去った。


『うわぁ! まっ、魔道だっ! これは魔道だぁ! こっ、この中に魔導士が居るぞぉ!』


 たった一人の叫び声に引きずられ。

 未知に対する恐怖が兵士達の間へと一気に伝播した。


『うわぁ! うわぁぁ! 魔道だっ! 魔道だぁ!! 助けてくれぇぇ!』


 突然の出来事にパニック状態となり、右往左往し始める兵士たち。


 よしっ! でかしたぞ爺ィ!

 流石は神様って所だな。

 結界があろうが、無かろうが。

 神様クラスになりゃあ、そんなもん関係ねぇって事か。


 それにしても兵士のヤツら、このまま逃げてくれりゃあ、ありがてぇんだが。 

 最悪ベルガモンのヤツらがヤラレちまってたとして、何とかこの檻を抜け出す事さえできりゃあ、後は蓮爾 れんじ様たちを連れて港まで走って逃げるってのもアリだな。検問があるぐらいだから、恐らく港まではそう大した距離はねぇはずだ。


 ようやく安堵の溜め息がつける……そう思った時だった。


『兵士達よ恐れる事は無いっ! 魔道を使う者が居ると言う事は、我らの標的は間違いなくこの中に居ると言う事だっ! しかもココには結界が張られているっ! 安心しろっ! 結界の中では魔道が行えるのもせいぜい一度か二度が限界だっ! しかもヤツらは昨日からの逃避行で疲れているぞっ! 兵士達よっ! 今がチャンスだっ! ならず者の司教の首をあげたる者には、王より金貨百枚の褒美が約束されているっ! メルフィの兵士達よっ! 今こそ王への真の忠誠を示し、なおかつ黄金をその手に掴み取るのだっ!』


『『うおぉぉぉぉぉ!!』』


 周囲から湧き起こる大歓声!


 おいおいおいっ、嘘だろっ!

 たった一人の演説アジだけで、もう復活かよっ!

 しかも、結構な人数だな。

 これだとベルガモン側の全滅もありえるか!?


「なぁ、爺さん。ちょっとヤバそうなんで、もうあと何人か死球デッドボールで退場させてもらえませんかね? 一人死球デッドボールにするのも、二人死球デッドボールにするのも、大した違いは無いと思うんですけど……」


「うぅぅむ。そうさのぉ」


 なんだよこの爺ィ、いやに歯切れ悪ぃなぁ。


「実はのぉ、さっきあの男が叫んでおった話。ありゃあ、あながちウソとも言い切れんのじゃ」


 え? なにそれ。


「ウソじゃないって言うと、もしかしてあの『結界の中では魔道が行えるのもせいぜい一度か二度が限界』って話か? って事は爺さん、もう魔法は使えませんなんて言うんじゃねぇだろうなぁ!」


「うぅぅむ、だから言ったろぉ。あながちウソでは無いとな。それに、ワシは元々スローライフクリアが目的じゃったからな。まぁ、これ以降については、諦める事じゃな」


 爺ィは急にヤル気が失せた様子で、そのままゴロンと横になってしまった。


 かぁぁぁ! マジかっ!

 この期に及んで、全く使えねぇぜ、こんのクソ爺ィ!!

 余計に状況が悪化してんじゃねぇかよぉぉぉ!!

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