第36話 全裸?需要はない!
やっとチグルスまで戻って来た
と言ってもたった1日の出来事なんだけどね
夕暮れの門を越え街長のミーナさんの用意してくれた宿へ
俺はソニでもよかったが女性が5人に増え定員オーバーとなるので用意してもらっていたのだった
女子達を宿に残し俺はチグルスを出て外壁を出る
はっきり言って独りになる時間が圧倒的に少ない、寝るときは特に!
ワイだって
といった気持ちもあったが、どうも橋を何か嫌な感じの物が進んでくるのに気が付いたからだ
新たに『気配察知』と『悪意看破』いうスキルが生えていたのでそれでわかったんだと思う
タカムラ シンジ
男、異世界人
30歳
レベル26
職業:建築家、旅人、ドライバー、土木作業師、詐欺師、王(NEW)
称号:異世界トラベラー、大量轢き逃げ犯、オープンスケベ、夜の帝王、怒れる戦士、長橋名人(UP)、神を調略せし者、恫喝者、トンネラー、大物キラー、建国者、導く者、城作り名人(NEW)、聖都の守護者(NEW)
HP:2810
MP:99999999
攻撃力:967
魔力:99999999
防御力:92190000
素早さ:1013
器用:1005
スキル:アイテムボックス(素材)、言語理解、棒術レベル4、徒手空拳レベル3、見切りレベル4、性愛術レベル4、轢き逃げアタックレベル5、魔力弾、詐術レベル2(UP)、魅了、気配察知レベル2(NEW、UP)、悪意看破(NEW)、威圧(NEW)
ユニークスキル:
加護:スキルの神の加護(NEW)、聖樹ユグドラシルの加護(NEW)
あれ?王ってなんぞや?
いやいや、街を作っただけで王になっちゃうの?
ユグドラシル効果なのか?建国者と導く者とかその辺りが混ざってなるのかもしれないな
長橋名人てなんやねん!高橋名人じゃなくなっただけ良しとするかな……
後はスルーしても問題なさそうだけど、加護ってのが増えたな
鑑定ないからどんなもんなのかわからないんだよな
読んで字の如しなんだろうけど正直あの自称神の加護なんざいらん
それとスキルとか増えた順に並んでいくけど並べ替えたり出来ません?
あ、出来ませんかそうですか……
橋を何かが来るのを待ってるのも面倒になったのでこちらから向かうことにした
1時間程バイクで走っていると前方に馬車が見える
向こうも気が付いたようで停まってセシル将軍が降りて来た
「貴様!よくも俺を閉じ込めてくれたな!今ここで斬り殺してやる!それとお前が連れていた女共も俺が有効に使ってやるからな!はーっはっは!」
……頭おかしいのだろうか?いや、おかしいんだろうね
人の話を聞かない、学ばない、挙句奪おうとする
これでよく将軍なんて務まったもんだ
戦力としては優秀だったのかな?それとも世襲でもしたのかな?
と考えていると周りを囲まれて槍で突かれる
おいおい問答無用かよ
体を
悲鳴にもならない声をあげ倒れたがその隙をついてセシルが素早く剣を振り抜く
完全に虚をつかれた俺は左腕を斬られた
しかし、斬られたのは服だけで俺にダメージはない
「なんだとっ!確かに斬ったはずだ、妙なトリックをしやがって!これならどうだ!」
セシルが左手から火の魔法を放つ、更に剣を両手に構えると剣が炎を纏い再び向かってくる
放たれた火に動きを誘導された俺は交わした先に斬りこんできたセシルから一撃を貰う
と見せかけて誘導された様に見せた俺はそこからカウンターでセシルの右手を突いて砕いた
「ぎゃああああっ!痛い、痛いよぉママああああ!」
いや、ママって……
セシルはまだ若いだろうけどそれでも20代中盤くらいだと思う
別にね?マザコンだからって俺は否定しないよ?大体殆どの男なんてマザコンみたいなところあるよ?(俺調べ)
俺はマザコンではないけど……(俺談)
何か気勢を削がれた俺は構えを解いてしまった
その瞬間、俺を強烈な炎が襲う
「うおおぉぉ!?って別になんでもねぇや。」
周りの空気が燃えて酸素がなくなって息苦しくなった程度(服は全て燃え尽きた)で髪は燃えてないし特にダメージはない
うん、つくづく人間離れしてんなぁ…
「んなっ!あれを食らって服が燃えただけだとぉ!?」
怪しいローブを着た男が騒いでいる
あー、こいつ外壁の上から魔法放った奴だな
俺は纏わりつく炎を回転して蹴散らしローブの男に向かっていく(全裸で)
「お前!折角カレンがコーディネートしてくれた服燃やしやがってふざけんなよ!」
怒るとこそこなの?というセルフツッコミを入れつつ大きく右腕を振りかぶりローブ男を思いっきり殴りつけると30mぐらい吹っ飛んで転がっていく
俺はセシルを振り返り奴の眼前に仁王立ちする(フルチンで)
「お前はなんなんだ?ガルドから怒られたんじゃないのか?一端の成人男性だろうが!将軍なんだろう?ガキみたいなことしやがってちったぁ反省しやがれ!」
未だ泣き叫ぶセシルの顎を俺の右足が振り抜く(オールヌードで)
誰にも見られてないよな?いや、見られても恥ずかしくないサイズではあるが……
誰も起き上がって来ないので服を取り出し着ていく
服を着終わったタイミングで馬車が走って来る
「シンジ殿!大変申し訳ない!我が呼び止める間もなく飛び出して行きおった。」
なんか妙にタイミングいいな?悲し気な顔をしたガルドがセシルを追って来たようだが決着はついた後だ
とはいえぶっ飛ばしただけだが
「うん、こういう人ってさ百害あって一利なしなんじゃないかな?言い方悪いかもしれないけど生かしておいても碌な事にならないと思う。俺の家族にまで手を出そうとしてたし。それでは遅いからここで始末しておきたいんだけれども?」
「出来れば生かして貰えると有難い。こやつ自身は問題児だが親が……。都の権力者なのですわい。」
うーん、ここで見逃しても後日どうなるか火を見るよりも明らかなんだけどなぁ
俺だって人間相手に殺すまでの覚悟はないけど、やらなければ家族に危険が迫るというならやらざるおえない
「俺としては今殺すか後で殺すかって感じなんだけど?ガルドがどういう落としどころを提案するかわからないけど、この世に『絶対』がない以上口約束は信じないぜ?なんだったらここで両手足落とすぐらいしてもらわないと安心できないんだが。」
かなり物騒な事を言うけどそれぐらいしてもらわないと安心出来ない
昔の上司にもセシルと同じような人がいたけど、その時は会社辞めたから二度と会うことがないと思い我慢したが実害があったなら容赦しなかっただろう
「うーむ。お気持ちはわかるがどうにかご勘弁願えないだろうか?」
何を甘っちょろい事を言っているんだろうか
こいつは殺しに来た相手に助けてくれと言われたら助けるのだろうか?
それに現れたタイミングといいどうも胡散臭い
「んじゃ何かあったらガルドが責任取るってことでいいね?それと都からチグルスまでの橋は回収するから。追われても嫌だからチグルスから俺んちまでの橋も回収する。そもそも俺の好意で作ったんだから文句は言わせないぜ?」
「……致し方ありませんな。二度とこのような事がないようにしますので。」
なんか態度が気に入らないが納得するしないは俺には関係ない
「それと性懲りもなくコイツが俺達の前に現れたら殺す。んでガルドにも死んでもらう。更に都にいるコイツの親にも責任取ってもらうからな。君らいまいち俺の力をわかってないみたいだから今見せておくわ。」
100m先の草原に最大サイズの石の塊をだし、木っ端みじんに出来る程度の魔力弾を撃ち込む
粉々になった破片が辺りに散らばるのを見てガルドが震えだす
「言っとくけど今ので本気の1%も出してないからな。約束は守れよ?次はない。」
青くなったガルド達を草原に下ろし、そのまま橋を回収しチグルスへと帰る
今更後悔しても遅いんですよ
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