第4話 村?……ムラムラ?街ですか
「えっと、はじめまして?」
俺はおっさんの隣にいる若く美しい女性に話しかけた
てかレベル高すぎじゃね?超ド級でストライクなんですけど
会社辞めてからめっきり人と話すことが少なくなって、買い物行けばおっちゃん・おばちゃんとしか会話してなかったのに
それがこんなスラっとしていながら出るところは物凄く出ていて更に顔もタイプとか
ちょっとムラムラきちゃうぜ
ありゃあIカップぐらいあるんじゃないか?
大きさを量ろうとパイスカウターを発動しようとしたら声を掛けられる
「御者殿、次の街まで乗せて行ってくださいませんでしょうか。こちらの馬車が壊れてしまい途方に暮れていたところでした。あ、名乗らずに申し訳ありません。私、マリアベル・フェートリューズと申します。」
「はあ、どうも。俺は篁臣治。ちなみに御者ではないです。あと乗せて行くのは
「失礼いたしました、篁殿。”お礼”はご用意致しますので宜しくお願い致します。あ、乗車いたしますのは私とメイドの二人になります。」
”お礼”ね……
マリアベルさんがそう言うと隣のメイドさんが会釈した
「篁殿、多少荷物を持って行きたいのですがどちらに積みましたらよいでしょうか?」
「あー、篁じゃなくて臣治でいいですよ。シンジ。荷物か…多いんですかね?少しなら積めますけどこっちも荷物積んでるもんでね。」
キャンプ道具やら食料やらそこそこ積んでるからね、大き目の段ボール箱10個分と飲み物が5ケースだ
おかげでベッドスペースへの通路は塞がってるし
「お嬢様の着替えと街までの食料ぐらいですから。私のアイテムボックスは小さいのでそこまで量を持っていけないので。」
ん?聞きなれないけど異世界モノでよく聞く単語飛び出てきましたね
「アイテムボックスですか?すみません、俺はよくわからないのですが誰でも使えるものなのですか?」
「…ご存じありませんか?ステータスの項目に記載されていれば使えると思いますけど。」
「ステータス?ステータスオープンとかいうとって…出てきた…。」
異世界だと思っていたけどそこは試してなかった
よく見るよく聞くステータス表記
ふむふむ、詳しいステータスは省くとしてスキル欄にアイテムボックスあるね
いや、本当は説明省きたくはないのよ?すんごい気になるステータスとスキルがあるから
それは後で触れよう
ステータス欄を認識して意識したらわかったけど、どうやら俺のアイテムボックスは無制限&時間停止タイプらしい。
なんだよ鑑定ないのかよ
「ん-、はいはい。アイテムボックスね。ありますね。俺のアイテムボックスは小さいみたいですね。今車に積んであるのは入るかもしれないから通路の片づけるのでそこに積んでください。」
サイズの話が出たぐらいだから無制限とか言わないほうがいいだろう
収納を意識するとどこかへ消えていく
アイテムボックスの欄を意識するとちゃんと入ったっぽい
「はい、片づけましたので乗れますよ。あー乗り口は運転席の反対側です今開けますね。」
扉を開けていざ乗り込もうとお嬢様とメイドさんがお口あんぐり
「な、なな、ななな!なんで馬車の中にソファーがあるのですか!?他にも不思議なものが…」
「あー、奥にベッドもありますよ。シャワーもトイレもありますし。てかもう夕方ですけど今から出るんですか?ここでキャンプしてから朝の方が安全じゃないですかね?」
お嬢様とメイドさん二人して「えぇ…?」て言ってる
あんまり淑女が大きなお口を開くものではないと思う
初めてキャンピングカー(特大サイズ)を見たならわからなくもないが
「……あ、呆気に取られていました。すみません、どうしても進めるうちに進んで行きたいのです。お礼は致しますので出来るだけ急いで街まで行っていただきたいのです。」
ふむ、もうじき日が暮れますがどうしようか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます