黒き龍と稲妻は悪を狩る

ブラックドラゴンとブラックエクレールは目的の倉庫の裏口まで到着する。


ブラックドラゴンは裏口の扉に耳を当てて聞き耳を立てる。その際ブラックエクレールは緊張感を持ちながら様子を見守る。


『来たぞ、ブツの交換してもらうためにな』


『その前に、取引に必要なものは持ってきたよな』


『勿論だ』


ブラックドラゴンの耳にアタッシュケースを開ける音が聞こえる。どうやらかなり大規模な取引の様だと分かる。


(……絶対に成功させる…!)


ブラックドラゴンが想いを胸に秘めながら、絶好のタイミングを伺う。


『ほらよ。約束のブツだ』



『確かに』



(今だ!)


ブラックドラゴンは取引に使われているEVILらしき物が渡される瞬間を狙い、扉を蹴破る。


とてつもない衝撃から、扉は吹き飛ぶ。


「なんだ!?」


「ちぃ!警察が嗅ぎつけてやがったか!」


犯人であろう者達、それも六人は居る事、更には情報通り怪人達が20体、それも様々な生き物をモチーフとしている怪人達をブラックドラゴンは一瞬で確認しながら、EVILらしき物を探す。


すると、二人がアタッシュケースを大事そうに抱えている事を分かると、直様行動を開始する。


ブラックドラゴンは疾風の如き速さで駆け抜け、距離を詰めると、アタッシュケースを持つ男の脇腹に鉄拳を叩き込む。


「ぐぼぉ!」


鉄拳を打ち込まれた男は拳の勢いと強さから吐瀉物を撒き散らしながら意識を失い、倒れ込む。


次にブラックドラゴンはもう一人のアタッシュケース持ちの男を狙おうとする。がその必要はないと感じとる


何故なら既にブラックエクレールが動き、アタッシュケース越しに弾丸を撃ち込んで弾丸の衝撃で男を吹き飛ばしていたからだ。


「そのまま他の犯人達も戦闘不能にしろ!」


「了解!」


ブラックドラゴンは直様指示を飛ばしてブラックエクレールを動かす。


このまま全ての犯人を捕らえようとしたが、犯人の一人が叫ぶ。


「怪人ども!そいつらをやっちまえ!」


「「「「ぐぎゅぁぁぁぁぁ!!」」」」


その叫びに呼応するかの様に怪人達はブラックドラゴンとブラックエクレールの二人に戦意を向けながら迫っていく。


それを見てブラックドラゴンはブラックエクレールに向けて叫ぶ。


「ブラックエクレール!半分だ!半分の怪人を倒してみせろ!」


ブラックドラゴンが出した指示は難しいものだった。


何故ならヒーローライセンスのランクは怪人を単独で倒せるレベルに比例しているからだ。


Cランクは二人掛かりで一体。Bランクから単独で討伐が出来るレベル。Aランクからは単独で複数纏めて討伐出来ると言った基準となっている。


故に元Bランクのブラックエクレールには無茶苦茶な指示にも見えるだろう。


しかし、ブラックドラゴンは彼女ならやれると信じている。


(あれだけの啖呵を切ったんだ。やれる筈だ……!)


ブラックドラゴンは出来る限りのフォローはすると思いながらも、彼女の返答を聞かずに怪人達との戦闘に入っていく。





(怪人10体を相手にしろって……中々無茶な事を言いますね)


ブラックエクレールは彼から受けた指示を不敵な笑みで受け止める。


(そういえば、ジャスティスセイバーにいた頃は大体こちらが多数で戦ってましたね…正直言って、他の人達は邪魔でしたし、一人なら幾らでもやりようはあります)


ジャスティスセイバー所属時代を思い出しながらも怪人達ににじり寄っていくブラックエクレール。


(行きます!)


敵の距離は数メートルの所までいくと、ブラックエクレールは怪人の群れに突貫する。


前方の怪人一体との距離を詰めると、元人間であろうと躊躇なく右手の拳銃で下顎に銃口を定めて撃ち抜く。


撃ち抜かれた怪人は断末魔を上げる事なく弾丸の威力によって頭の頂点まで貫通し、体液などを撒き散らしながら絶命する。


ブラックエクレールはそんな怪人を邪魔者扱いするかの様に回し蹴りで蹴飛ばし、近くに居る怪人から順に殲滅するために行動する。


手前の怪人の頭を吹き飛ばすかの様に眉間を狙い発砲する。


怪人もただやられる訳にはいかないと言わんばかりに、ブラックエクレールから放たれた死の閃光を辛うじて避けるもブラックエクレールがグリープの足先に仕込まれた短剣を展開して避けた先の頭部へと突き刺しながら弾け飛ばす。


一瞬で二体もやられた事に怪人は驚愕しながらも、黙って殺される訳には行かんと言わんばかりに行動する。


二体のカエルの怪人がブラックエクレールの左右から触手状の舌を伸ばして彼女の腕の自由を奪おうとする。


それを察知したブラックエクレールは拳銃を天へと投げると、背中の大型ナイフを抜き、舌を三枚おろしの要領で斬り裂き、その痛みで絶叫する怪人二体を回収した拳銃で左右同時に撃ち抜き、命を絶つ。


「ぐぎゃぁ!」


「っ!」


彼女の後ろに回り込んでいたゴリラの怪人が飛びかかり羽交い締めにする。


「くっ!」


なんとか拘束を振り解こうともがくもゴリラの筋力には歯が立たず、振り解けない。


更にはそれを待っていたと言わんばかりに怪人がブラックエクレールの命を奪わんとワニの頭をした怪人が大口を開けて襲いかかる。


そんな絶体絶命の中、ブラックエクレールは死への恐怖ではなく羽交い締めにしてるゴリラの怪人への怒りで感情が昂る。すると、ブラックエクレールのネックレスが光り輝き、身体中にバチバチと雷光が走り出す。


「……は、な、せぇぇぇぇぇ!!」


怒りの叫びと共にブラックエクレールの全体から雷光が迸る。突如発生した雷光に、ゴリラの怪人は勿論のこと、ワニの怪人も避けることは不可能だった。


雷光は二体の怪人の内側を猛烈な勢いで焼いていき、数秒もしないうちに二体共消し炭になる。


この時、ブラックエクレールは自身の特殊能力を理解する。


「黒い稲妻……その名前は伊達では無いんですね」


ブラックエクレールの能力。それは感情の昂りによる雷光生成。怒りなどの強い感情で生まれる雷光は全てを撃ち抜く。まさに彼女にとって相性の良い力だった。


「ふー、ふー。後四体!!」


雷光が消えた後、ブラックエクレールは息を整え、ブラックドラゴンの課したノルマをこなす為に残りの怪人達に突っ込む。


四体の内一体はコウモリの怪人だった為、空を飛ばれるが、ブラックエクレールからすれば射程圏内でしかない。


「喰らえ!」


ブラックエクレールは先程の雷光で感覚を掴んだのか、拳銃に雷光を集めて、銃弾と共に発射する。


豪雷轟かせながら放たれた死の雷光はコウモリの怪人を跡形も無く消し去る。



「後、三体!」


蜘蛛の怪人は蜘蛛糸を大量に放ちブラックエクレールの動きを阻害しようとするが、寧ろ彼女放つ雷光の導火線となり、蜘蛛糸を伝導して感電し、黒焦げとなりて倒れ込む。



「後二体!」


サイの怪人は肩に生えたツノを活用してタックルをかまそうとする。それをブラックエクレールは軽々と回避して頭部に体液の花を咲かせる為の死の雷光を放ち、サイの怪人を倒す。


「ラスト!!」


虎の怪人が鉤爪を長くして襲いかかり、その爪牙でブラックエクレールを斬り裂かんとする所を彼女は跳躍し、宙返りしながら雷光の弾丸を撃ち込んで頭部を弾け飛ばす。


無事に着地したブラックエクレールは自分に課せられた数の怪人を倒した事に、少しばかり息を抜く。それが命取りになる事を知らずに


「っ!?」


ブラックエクレールが緊張感を緩めたその瞬間、別の怪人が襲いかかり、思わず彼女は目を瞑る。


「だから言ったろ……冷徹で有り続けろと」


優しくかけられた声と同時に何かを斬り裂く音が聞こえたブラックエクレールは目を開ける。


そこには怪人を斬り伏せたブラックドラゴンが立っていた。


「し、師匠……」



「と言っても、初仕事で怪人十体倒せたんだ。さっきのを減点してもまあ合格だな。よくやった」


「……!」


ブラックドラゴンからの純粋な賞賛にブラックエクレールは喜びに満ち溢れる。


(私……師匠の、黒野君の力になれたんですね!良かった、本当によかった!)


ブラックエクレールは心中で喜びの声を上げていると、ブラックドラゴンからチョップを貰う。


「痛っ」


「頭を切り替えろ。これからが本番だ……」


「本番ですか?」


「ああ、追い詰められた奴ほど何をするかわからないからな…」


そう言ってブラックドラゴンは全滅した怪人達を見て狼狽えている犯人四人を見据えている。


四人のうち三人は狼狽えながらリーダー格の男に縋る様に問いかける。


「ど、どうします!?このままじゃ俺たち捕まっちまう!」


「逃げましょうよ!」


「そうしましょう!」


「馬鹿かテメェら!こんな強え奴等が乗り込んで来てんだ!逃げてもここは包囲されてるだろうから無理だ!」


「じゃあどうすれば!?」


犯人の一人がリーダーに問いただすと、奴はニヤリと笑いながら何かを取り出す。それは赤色の液体が入った瓶だった。


「これを飲むしかねぇよ!」


そう言って奴は瓶の蓋を開けて中身を飲んでいく。すると、リーダー格の男の身体に変化が訪れる。肉体は着ていた服が破け散る程筋骨隆々になり、顔は立髪が生えていき、犬歯は異常に発達し、人間の顔からライオンの顔へと変わっていく。


変化し終わる頃には人の姿は見る影も無くしたその存在にブラックドラゴンは悪態をつく。


「EVILの原液……やはり持っていたか」


ブラックドラゴンは2本の太刀を抜刀しながら近づく。


「それを飲んだからには、お前は生きて帰れると思うなよ……!!」


妖刀の如き切れ味を持つ覇気を放ちながらブラックドラゴンはライオンの怪人へと歩いていくと、怪人は高笑いしながら侮蔑する。


「生きては帰さんのはこちらのセリフだ。力が沸き上がる今の俺は誰にも負ける気がしないからな!」


「そうか……なら……屠られて死んでいけ!!」



今ここに、ブラックドラゴンとライオンの怪人の戦いが始まる。




先手を取ったのはブラックドラゴン。



ブラックドラゴンは左手の太刀で薙ぎ払いを仕掛ける。


「ふっその程度」


その薙ぎ払いを鼻で笑いながらバックステップで回避するライオンの怪人。しかし、それを読んでいたかの様にブラックドラゴンは一歩踏み込んで右手の太刀で突きを放つ。


「なに!?ぐっ!」


ブラックドラゴンの放った突きはライオンの怪人の脇腹を突き刺す。が、浅かったのか、流血はあまりしていない。


「やるじゃないか。次はこちらの番だ!」


ライオンの怪人は爪を長く伸ばして両腕を振り下ろす。


「はっ!」


それを迎撃するブラックドラゴンは右手の太刀を振るい、爪を斬り落とす。


「ぐ、ぐぁぁぁぁ!」


爪にも神経が有ったのか、激痛の走る両腕に苦悶の表情を浮かべるライオンの怪人の腹部に、ブラックドラゴンは膝裏と踵の脚部装甲を左右に展開させると黒炎をジェット機の様に噴出させ、その勢いを利用して脚撃を叩き込む。


「ぐふぁ!」


とてつもない勢いが乗った脚撃がクリーンヒットし、ライオンの怪人は倉庫の壁まで吹き飛ばされ、ドガァン!と激突する。しかし、怪人は何事も無かったかのように立っている。



「……この程度か?ヒーロー。これくらいなら全然痛く無いぞ」


「にしてはさっき爪を斬り落とした時は痛がってた様に見えたけどな」


「ふ、今となってはあの程度の痛み、痛くも痒くも無いわ」


「そうかい」


ブラックドラゴンは自分を煽る怪人に素っ気なく返すと、一気に駆け出す。



右手の太刀で首狙いの薙ぎ払いを仕掛けるブラックドラゴン。しかし彼の攻撃はライオンの怪人の右手に止められる。


「甘いわぁ!」


ライオンの怪人はカウンターの左ストレートをブラックドラゴンのヘルムに叩き込む。その勢いは凄まじかったのか、ブラックドラゴンは少し吹っ飛ぶも、なんとか踏ん張る。


「くは、くはははは!素晴らしい!どんどん力が溢れてくる!これならどんなヒーローだろうが倒せるぞ!」


自分の力に酔いしれるライオンの怪人はブラックドラゴンにラッシュを仕掛ける。


太刀を持っているブラックドラゴンにはインファイトは有効だったのか回避しきれない攻撃に当たり、着実にダメージを負っていき、押されていく。


「ぐっ…」


「師匠!」


「来るな!…黙ってみてろ」


ブラックドラゴンの劣勢に加勢しようとするブラックエクレールを制しながらライオンの怪人のインファイトを捌いていく。


しかし、ライオンの怪人の勢いは止まらず、ブラックドラゴンは段々追い込まれていき、ラッシュの拳で弾け飛んだ2本の太刀は宙を待ってから倉庫の地面に突き刺さる。



丸腰になったブラックドラゴンに勝利の確信を獲始めかけたライオンの怪人は畳み掛けるかの様にラッシュの勢いを増していくと、ついにブラックドラゴンの姿勢を崩す事に成功する。


(獲った!)


勝利の確信を得たライオンの怪人がトドメの一撃をと、大きく拳を振りかぶる。が、それはブラックドラゴンにいとも容易く手で受け止められる。


「……隙を見せたな」


「っ!?しまっ」


しまったと言いかけたライオンの怪人の頬にブラックドラゴンの鉄拳が入る。ライオンの怪人を遥かに上回る膂力で叩き込まれたその一撃は、口内の牙が何本も折れる程絶大で、怪人は折れた牙の痛みで顎から手が離せなくなる。


「あが、あがががが……!貴様!手加減していたのか!?」


「EVILの影響で低下してる筈の頭でもこれくらい分かるか……正解でもあり不正解でもある。俺は全力を出して刀を使う戦いをしていたからな」



ブラックドラゴンは右手首をスナップしながら説明する。


「俺が一番得意なのは武器を使わない肉弾戦でな。普段刀を使うのは力の制限の為だ……無意味に力を使わない様にな」



鎧越しでも分かるほどの鋭い視線と身体から漏れ出る黒いオーラにライオンの怪人はたじろぐ。


「そして、これから見せるのはお前を跡形も無く消滅させる力だ……!『黒炎龍!』」


ブラックドラゴンが叫ぶと、その鎧のあらゆる箇所が上下左右に展開されるとそこから溢れ出るかのように黒炎が迸る。炎は熱気を生み出し、乱気流を発生させながら黒炎は倉庫の天井まで燃え上がる。


「きゃっ」


「「「うわぁ!」」」


ブラックドラゴンから発せられる乱気流による暴風が周囲を吹き飛ばさんとするために吹き荒れる。ブラックエクレールはライオンの怪人がこちらに牙を向けないか注視しながら力を入れていたのでなんとか足で踏ん張るが、犯人三人は吹き飛んで倉庫の壁に激突すると、背中を強く打ったのか、立てなくなる。


ブラックドラゴンの特殊能力である『黒炎龍』は、ブラックドラゴン全能力を最大限活かすための機能である。ブラックドラゴンは通常時はその高すぎる能力にリミッターがかけられており、全力を出すには装着者から発せられるキーワードと、強き感情をトリガーに発動することが可能となる。発動の際、鎧全てが最大稼働する為、異常とも言える熱暴走が起こり、その排熱機構として全身から黒炎を放出するのだ。


ブラックドラゴンが発動した黒炎龍に、ライオンの怪人は彼との絶望的な差を感じたのか、後退りする。



「な……あっ……」



「見せてやるよ…。黒き龍の真の力を」


「ヒ、ヒィッ!」



ブラックドラゴンの気迫と黒炎を見たライオンの怪人の本能が叫ぶ。


逃げろ。コイツは化け物だ。勝てる道理が見つからない。


その本能に従いライオンの怪人は恐れをなして一目散に逃げ出す。


恥も外聞もなく逃げようとしたライオンの怪人。死にたくない。その一心で走り出す怪人の思いは、いとも容易く潰される。


「尻尾を巻いて逃げる百獣の王の足に、幻想の王が負けることはない」


疾風の如く風を切り、ブラックドラゴンがライオンの怪人の行き先を先回りして立ち塞がると、龍の爪牙で襲いかかる。


黒炎を纏う足で回し蹴りと後ろ回し蹴りで顔面を襲い、目にも止まらぬ速さでライオンの怪人をサンドバッグに見立てるかの様に同じく黒炎を纏う拳でボディブローを連続で叩き込み、右アッパーで宙を舞わせる。


更にブラックドラゴンは跳躍しながら怪人より天を飛び、前宙しながら踵を脳天からかます事でライオンの怪人をコンクリートの地面へと叩き込むと、怪人は虫の息になったのかひゅー、ひゅーと息が弱くなる。


ほっといてもいずれ死に至る怪人だが、ブラックドラゴンは念には念をの精神で顔面を右手で掴むとその体を浮かせる様に持ち上げる。


「……遺言を聞いてやる」



ブラックドラゴンは最後に言いたいことが有れば言えと告げると、死にかけの怪人は吐き捨てる様に彼に伝える。


「俺が、死んでも…悪は消えねぇよ。人間がいる限り、なぁ…!」


「そうだな。だからこそテメェら悪をぶっ潰す悪の敵が必要なんだよ……!」


ブラックドラゴンはドスの効いた声で怒りながら、ライオンの怪人を右手の黒炎を怪人の全体に巡らせ、焼き尽くしながらその命を絶つ。


焼き尽くし終えると、それは消し炭どころか灰にすらならず、完全に消滅する。



「ば、化け物…」


怪人を消滅させたブラックドラゴンを見て、残った犯人のうち一人が呟く。それを聞いた彼は冷酷な声音で反論する。


「人を怪人する様なもんで商売するテメェらの方がよっぽど化け物だよ」


そういうとブラックドラゴンはブラックエクレールに指示を出して意識のある犯人達と先に意識を奪った二人の犯人を一箇所に集めた後、入ってきた柏木達警察に身柄を引き渡し、現場を任せて、ブラックウィングは撤収する。




こうして、明王町と周囲の町に蔓延しかけていたEVILと怪人達は完全に取り除かれたのだった。

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